リフレーミングでものの見方や視点を変える
▼枯れる人=思考、感情、言葉、行動をマネジメントできない
私が講演や研修の最後にお伝えしているのが「リフレーミング」です。
元々は心理療法などで活用されていますが、まさにフレームを再設定(リ・フレーム)するイメージです。
ものの見方や視点を変える重要なスキルです。
特に50歳を過ぎたら「リフレーミング」で平安な心を手に入れることをオススメします。
本来、我々が自分で変えられるものは思考、感情、言葉、行動の4つです。
ある出来事が起これば、思考が働き、湧き上がる感情に左右され、使う言葉が口から飛び出し、それに伴った行動を起こすことになります。
これを、意味づけを変えることで、思考と感情から整えてマネジメントするのです。
私自身も、先日こんなことがありました。
ある日、交通安全祈願で有名なお寺に参拝した帰り道のことです。自分の車を車庫に入れていると、普段はなにもない場所に誰かが看板を置いていて、気づかずに車をこすってしまったのです。
私の思考と感情は、
「なんてこと! 交通安全の祈願をしたのにすぐに車を傷つけるなんて……」
「誰がこんなところに看板を置いたんだ!」
と怒りとともに荒れ出します。
ところが、ここでリフレーミングを意識し、活用すると、
「交通安全祈願のお陰で最小限のトラブルで済んだのかもしれない」
「ここに看板を置いた人も悪気はないし、自分も不注意だったよ」
というように自分の心の中で整えられるのです。
その後、「これで済んで良かった、良かった」と言葉にしてみると、夜になって風呂に入る頃にはすっかり忘れていました。
日々、こんなリフレーミングの繰り返しです。
また、リフレーミングは、人に希望を与えることもあります。