(※画像はイメージです/PIXTA)

50代にもなると、自分が人よりかなり置いて行かれていると感じる局面が増えてきます。しかし、面白いことに、長い目で見ると、学歴がスゴイ人、大手企業にいる人、デカイ家に住んでいる人、巨万の富を得ている人、それぞれ80歳くらいの最終的な着地点にそう大きな差はないようです。焦らず、威張らず、腐らずの気持ちが大事だという。※本連載は松尾一也著『50代から実る人、枯れる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「その時々の季節を愛でる」という習慣

▼枯れる人=今を生きていない「モチベーション」

 

これは現代では重要なキーワードです。

 

生きる動機づけ、生きる意味、心のモーターをどう回すかを常に工夫していかないと心身ともにもたない時代になってきました。

 

昔は自然とともに生き、あまり悩まずとも自分の天命を生きられたのではないでしょうか。

 

そこでもう一度、大切にしていきたいことに「歳時記」があります。

 

歳時記とは古来から、四季折々の季節の言葉と心を集約した、和歌や俳句などに使われる実践的な用語の集大成、いわば日本人の季節のバイブルです。

 

人生には嬉しいこともありますが、悲しいこと、悔しい思いをすることもたくさんあります。

 

気持ちが乗らない日だって山ほどあります。

 

しかしそんな中でも、日本人は美しい四季とともに生きています。

 

風の音、光の具合、緑の匂においなどで季節のうつろいを感じて、日々心あらたに希望を見出すところに人生の妙味があります。

 

私の心には、父の葬儀を終えた翌日、仕事に行く真冬の朝、「父はもうこの世にはいないんだ」という寂寥感の中、突き抜けるような青空と冬木立を見上げて「きっと桜が咲くあたたかい春が来る……」という小さい希望を胸に駅までの道を歩んだ記憶が今でも鮮明に浮かびます。

 

日本人は特に季節の変化に癒されるものです。

 

私の好きな書家の紫舟さんの詩をご紹介します。

 

春が優しくて日々に喜び有り
夏はまぶしくて日々に楽しみ有り
秋は香り高く日々に感動有り
冬は空を仰ぎ日々に幸有り
あたたかな太陽が心を解かし
光輝く月は未来を照らす
──紫舟

 

めぐる季節を味わい、今を生き切る精神を取り戻すことに救いがあるものです。

 

まさに「前後裁断」といって過去、未来を断ち切って、「一日一生」今日一日の中に一生がある気持ちで生きることが50代活性化のポイントです。

 

歳時記を手にとり、今日はどんな日かを味わい、二度とない今日を生き切ってみましょう。

「明日の準備を怠らない」シンプルなルーティン

▼枯れる人=あてにならない長期計画に酔う

 

「遠くを見ない、明日だけ見つめる」

 

これは歌舞伎役者の坂東玉三郎さんの言葉です。

 

長年、芸を磨き、大役を演じ続ける玉三郎さんならではの珠玉のメッセージです。

 

いつも明日の舞台で精一杯なのでしょうね。

 

仕事をしているとどうしても中期計画、長期展望を求められて、その答えを考え続ける作業に追われます。

 

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