初めての「ロータリークラブ」例会は驚きの連続で…
例会の会場は、地元のホテルGVだ。指示された時間通りに3階の会場に行くと、紹介者のMK社長など数人が出迎えてくれた。
最初に、会長であるNKさん、幹事のYJさんという方との面会があった。NKさんは東京で事務所を持っている弁護士さん、YJさんは紙製品卸会社の社長とのことであった。NK会長は、「ようこそ」と言って、僕に握手を求めてきた。どうやら、この会は握手をすることが挨拶なのだと知った。彼が言うには、「僕も、今日から会長になったんだ。一年間よろしく」
えっ、今日から? しかも一年間だけ?
ここで知ったのは、
②役職の任期はすべて1年きりで、会長といえども例外ではないということ。……民主的だ! さすがアメリカン!
③クラブで一番偉いのは会長であり、その番頭役のナンバー2を「幹事」と呼ぶこと。
④入会が認められるのは、NKさんのように住所か職場のいずれかが地元かその近隣にあればOKであること。その地に住んでなければならないということではない。
さあ、例会がはじまった。会場には10人ほどが座れる円卓がズラリ。総勢70人はいるだろうか。席は自由だということだったが、新会員の紹介があるからといって上座の席に通された。そのときMK社長が小声で一言。
「新人は、最初だけは上座に座れるけど、次回からはもう少し下の方に座った方がいいよ。新人のくせに生意気だ、と言う人もいるからね」
おや、案外、和風の序列意識を持つウエットな会員もいるのだな、と思った。
会長や幹事、その他副会長などの役員の席は、ステージの両隣に会員の方を向いてセットされている特別席だ。ステージの後方には、国旗とロータリーのマークらしい歯車模様が描かれた旗が下がっている。もう一つ、「四つのテスト」と書かれた不思議な布きれも鎮座している。
ついに例会スタート「会長、点鐘をお願いしま~す」
時間になった。おもむろにYJ幹事が立ち上がって言った。
「会長、点鐘をお願いしま~す」
NK会長はステージに立ち、目の前にある洋風の釣り鐘のような形の鐘を小さな木槌(きづち)で1回叩いた。チ~ン! 心なしかか細くて、でもいやに澄んだ音がした。その瞬間、会場の皆が一斉に立ち上がる。
何だ? 何が起きたんだ? 僕も立つのかな?
杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>