(※写真はイメージです/PIXTA)

開業医にとって毎月月初は、レセプトチェックに追われる繁忙期です。チェック作業に費やす時間を何とか減らせないものかと悩む医師も多いでしょう。業務時間が長引く原因は、クリニック業界ならではの「慣習」のせいかもしれません。こんなチェック方法をしていませんか? 医療機関コンサルの筆者が解説します。

「電子カルテから印刷してチェック」は業務効率ダウン

それだけ進化しているにもかかわらず、紙レセプト時代のアナログなやり方から抜け出せない(抜け出そうとしていない)医事スタッフが散見されます。電子カルテから紙レセプトをプリントアウトし、全件数を目視でチェックしたり、赤ペンで修正事項を記入し、チェックが終了したあとに、電子カルテの入力内容に修正を加えていったりという旧態依然とした業務内容になっているのです。いわば、Excelの自動計算ツールを使わず、ひたすら電卓をたたき続けているようなものです。

 

驚くのは、大手のレセプト代行業者ですら同じやり方をしていることです。デジタル機器やITツールがめざましい進化を遂げ、暮らしを大きく変えているにもかかわらず、アナログな要素が色濃く残るクリニック業界は「浦島太郎状態」にあるのです。ただ、決して「アナログ」を全否定しているわけではありませんし、すべてを効率化すればよいとも思っていません。

 

実際、電子カルテメーカーは当初、レセプト全件をプリントアウトして、全件、目視で点検することを勧めていました。500枚程度であれば人海戦術で対応できるボリュームですが、件数が増えてくると結構な大仕事になってしまいます。

 

人が人である限り、ミスは起こります。長時間の作業は、疲労による注意力の低下につながります。悩みごとがあれば、仕事のパフォーマンスに多少なりとも影響するでしょう。とにかく、人が行う工程が増えるほど、ヒューマンエラー(ミス)のリスクは増大します。

 

一方、機械は正確です。電子カルテに備わっている基本的なチェック機能を活用することで、人のチェック作業を機械化し、ヒューマンエラーを減らしていきましょう。そうすれば、(理論的には)作業時間は短縮されますし、より細かくチェックできるようになります。

 

毎月のレセプト業務をイベント化しない仕組みが必要です。毎月、残業しているスタッフの業務内容をチェックしてみましょう。もしかすると、残業してチェックしている「作業そのもの」が必要でない可能性もあります。電子カルテの機能を活用して、業務効率の最大化を図りましょう。

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    ※本連載は、柳尚信氏の著書『クリニック経営はレセプトが9割』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

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    柳 尚信

    幻冬舎メディアコンサルティング

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