(※写真はイメージです/PIXTA)

開業医にとって毎月月初は、レセプトチェックに追われる繁忙期です。チェック作業に費やす時間を何とか減らせないものかと悩む医師も多いでしょう。業務時間が長引く原因は、クリニック業界ならではの「慣習」のせいかもしれません。こんなチェック方法をしていませんか? 医療機関コンサルの筆者が解説します。

電子カルテ導入のメリット

◎チェック機能があるため、レセプト請求の精度が向上する

⇒返戻や過誤等の後処理にかかる事務コストを軽減できます。

 

◎受付時と会計時の処理がスムーズに行える

⇒診療終了(カルテ入力が完了)と同時に会計処理が可能です。

 

◎その他の事務作業の効率が向上

⇒紹介先医療機関ごとのテンプレートを用意できるため、紹介状等を簡単に作成できます。

 

◎検査会社から検査データを直接取り込める

⇒検査数値をカルテに記入することがないため、事務処理量を削減できます。

 

◎すべてのデータを電子カルテに一元化できる

⇒画像データ等も取り込めるため、データを管理しやすくなっています。

 

◎レセプト請求時の事務作業を軽減できる

⇒診療終了後、ドクターがカルテ入力を済ませれば会計処理まで行えます。病名やコメント入力に漏れがなければ、若干の修正を加えるだけでレセプト請求が可能です。レセプト請求による残業が減り、人件費が削減できます。

電子カルテ導入のデメリットと対策

△故障や停電時等のトラブルに弱い

⇒対策:機器のトラブルが起これば、保守契約のもとメンテナンスが入ります。遠隔操作が可能なので、基本的にはトラブルにすぐ対応できます。「無停電装置」を設置しており、数時間の電源は確保されるので、停電の際も復旧までの時間を稼ぐことができます。過電流が起これば強制的にシャットダウンし、本体に干渉しないように設計されています。

 

△入力に意識が集中し、患者の顔を見ない

⇒対策:電子カルテのいちばんのデメリットといわれていますが、ドクター自身のパソコンスキルによるところが大きいため、機械的な改善は期待できません。操作性は向上しており、以前に比べると入力作業は単純化しています。

 

△時系列に沿って患者情報を把握しにくい

⇒対策:データの処理、反応スピードは格段に向上していますし、時系列に沿ってカルテ内容を見るためのインターフェースの改良も進んでいます。診療に必要な過去データの閲覧にはストレスを感じなくなってきたようです。

 

△コストが高い

⇒対策:メカニック面では電子カルテの機能は成熟期に入り、各メーカーにおいても初期開発コストは回収できているものと思われます。黎明期の導入費用は、電子カルテ一台で400万円を超えていましたが、現在では3台構成で200万円程度にまで下がり、レセコンと差がなくなっています。保守費用は年間40万円から50万円と若干割高ですが、事務処理コストは十分に回収できる金額です。

 

 

柳 尚信

株式会社レゾリューション 代表取締役

株式会社メディカルタクト 代表取締役

 

 

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    ※本連載は、柳尚信氏の著書『クリニック経営はレセプトが9割』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

    クリニック経営はレセプトが9割

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    柳 尚信

    幻冬舎メディアコンサルティング

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