フロアが1階分増えれば、費用は約10万円アップ
<建物は何階建てか>
塗装面積が広ければ広いほど、より多くの費用が必要になりますが、面積が広くなる要因はどこにあるでしょうか。もっとも分かりやすいのは、坪数の大きさです。10坪増えるごとに、塗装面積はおおよそ40m2増える計算になります(【⇒画像を見る:「坪数と相場の関係」一覧表】)。
このほかの主な要因に、階数の違いがあります。延坪で見ると同じ坪数の住宅でも、階数が違うと費用が変わるのです。例えば延坪30坪の住宅では、塗装面積とおおよその費用にどれくらいの差が出るでしょうか。
●1階建てなら塗装面積は約90m2で相場は約40万円
●2階建てなら塗装面積は約115m2で相場は約50万円
●3階建てなら塗装面積は約140m2で相場は約60万円
階数が1階増えるごとに、費用が10万円ほど増えることが分かります。階層と階層の間には天井と床が入るため、その分、外壁面積が増えるのです。また、住宅は必ずしも正方形の平坦な土地に建てられているわけではありません。土地が三角形に近かったり、斜面だったりすることもあります。このような場合も、同じ延坪の費用相場より金額が増減することはよくあります。
すぐ塗り替える羽目に…「安い塗料」のほうが高くつく
<塗料のグレード>
外壁塗装を考えるとき、最もこだわりたいのが塗料です。塗料には耐用年数の違いがあり、品質を保てる期間の長さによってグレード分けされています。グレードが高い塗料ほど耐用年数が長く、費用も高くなります。選ぶ塗料によって費用相場が大きく変わるのはこのためです(【⇒画像を見る:塗料のグレードと費用相場】)。
一般的に外壁の塗り替えに適した時期は10年ごととされますが、これはよく使用されているシリコン塗料やラジカル塗料を使用した場合を想定しています。最もグレードが低いアクリル塗料だと長くて3年ほどしかもたないので、一見すると安くてお得な塗料に見えるかもしれませんが、結果的には塗り替えの回数が増えて高くついてしまうことが多いです。
外壁塗装に使用する塗料なら、費用が手頃で耐用年数が10年以上あるシリコン塗料やラジカル塗料が適しています。塗料選びは外壁塗装の楽しみの1つでもあります。理想を叶えられる塗料をじっくりと検討してください。