フランチャイズ加盟前に、必ず確認すべき5項目
●加盟先を決めるには、自身による情報チェック・分析が必須
フランチャイズまとめサイトやフランチャイズフェアはあくまでも、「こんなフランチャイズがあるんだ」と知るためのきっかけです。実際に加盟するフランチャイズを決めるためには自分自身で様々な情報をチェックし、分析しなければなりません。
最低限フランチャイズ開始前に考えるべき項目を列挙しますので、参考にしてみてください。
①店舗数
基本的に店舗数が多いほど、フランチャイズ組織としてしっかりしているところであると言えます。
ただし、店舗数が少ないうちに加盟し、頑張って利益を出していると、本部としてもより強く応援してくれます。具体的には「こんな良い立地で店舗を出すけど2号店としてどうだろう?」という話が来たりします。
ここら辺はベンチャー企業と大企業のどちらに就職するか、といった話に近いですね。大企業の方が倒産リスクが低く安定はしますが、ベンチャーの方が組織の中枢に入って役員を目指し大きなリターンを狙える可能性が高くなります。
②出店数と閉店数
全体の店舗数だけでなく、直近の数年間で新しく出店した数と閉店した数を知ることは大切です。
特に閉店数というのは純粋に生存率を表しますから、これが多いところに加盟するのはハイリスクということになります。また出店数も閉店数も多いフランチャイズというのは先ほどの「加盟金型」に近いビジネスモデルになっている可能性があるため注意しましょう。
③黒字比率
全店舗のうちのどれくらいの店舗が黒字になっているのか、という数字です。
本部の説明では「初期投資いくらで月の売上がいくらくらいです」などと説明されますが、それはうまくいっている一部の店舗の事例だったりします。逆にうまくいっていない店舗も、ビジネスモデルが悪いのではなく、単にそのオーナーやそこの店のスタッフの能力が低いだけという可能性もあります。
したがって、そのフランチャイズそのものの力を測るには、平均値や比率を見ていく必要があるのです。
④業歴
そのフランチャイズ事業をどれくらいやっているか、というのも重要です。これも店舗数と同じで一概に長ければ良いということではありませんが、長いほど安定しているとは言えます。
業歴が短い場合は、さらにその業態と合わせて「タピオカのように一過性のものではないのか?」と考える必要があります。
⑤法定開示書面
小売業と飲食業を対象に、加盟判断に役立つ情報を書面開示することが定められています。サービス業の場合は義務付けられてはいませんが、自発的に書面開示しているところもあります。
こちらは開示を要求して、しっかりと検討することが必要です。