最新情報をお届け!オペリースメルマガ >>登録はコチラ
株なら「買ったあとは放置」でも問題ないが…
オーナーとしての手間はかかるフランチャイズ投資が他の投資と比べて弱いところ、フランチャイズ投資のデメリットについてもしっかりと説明しておく必要があるでしょう。
まず一つは手間です。本記事のテーマはフランチャイズを投資という視点で考えてみよう、というものですが、実際にはやはり実業ですから手間がかかります。
店員のように毎日現場で働く必要はありませんが、こまめに現場に行って状況を確認したり、場合によっては責任者と話し合って方針を確認したり、といったオーナー業をしっかりこなす必要があります。
一方、株式投資であれば基本的には買ったあとは放置です。短期トレードであれば細かく値動きを確認したりする必要がありますが、多くの場合そう大きな労力ではないでしょう。
また不動産の場合、管理は基本的に管理会社に委託しますから、自分の手間が生じるのは買うときと売るときくらいと言って良いでしょう。
●利回りとのトレードオフで手間を軽減できることも
そういう意味ではフランチャイズは一般的な投資と、自分でゼロから起業する場合の中間程度の手間がかかるイメージです。
いちおう、「お金だけを出して、まったく自分は関わらない」ということもできなくはありませんが、その場合の利回りはせいぜい15%程度(十分高いですが)と思っておいた方が良いでしょう。
実際に、サラリーマンの方が副業としてコインランドリー(無人で運営)や幼児英才教育(本部のスタッフに任せる)をフランチャイズで成功させているケースはあります。
特にコインランドリーの場合は、物件を探したり内装を作ったりというところまでフランチャイズ本部がやってくれますから、自分がやることはほとんどありません。利回りとのトレードオフという部分はありますが、ある程度の調整は利きます。
●エグジットのしにくさもデメリットだが…
他の投資と比べた際のフランチャイズのデメリットとしては、エグジットのしづらさ、つまり流動性の低さもあります。
株の場合は売ろうと思えば基本的にいつでも自由に売ることができます。もちろん売値次第での損得はありますが、損切りをしてすぐに現金化する、ということができるのは強みです。債券や仮想通貨なども含め、金融商品は基本的に流動性が高いため臨機応変に資金の出し入れが可能です。
それに比べ、不動産は流動性が低めです。まず買い手が見つからなければ売ることができませんし、価格が高額であるため簡単に買い手が見つからないことも少なくありません。流動性の低さは不動産投資のデメリットとして語られることがよくあります。
ではフランチャイズは、というと不動産よりさらに流動性が低いという特徴があります。
まず、店舗を売却しようとしてもフランチャイズ本部の了解が必要、というケースが大半です。また、売却するということは基本的に収益が出ていないことが多いため、最初に投資した金額を下回ることが多く、不動産以上に希望価格と実際の取引価格とのギャップが大きくなりがちです。
逆に「フランチャイズ店舗の収益を伸ばすノウハウ」を持っている人であれば、うまくいっていないフランチャイズ店舗を安く買って育ててから高く売る、というやり方で収益を上げることも可能になってきます。