(※画像はイメージです/PIXTA)

起業の選択肢として認識されている「フランチャイズ」ですが、オーナーが現場で汗をかく従来型のスタイルばかりでなく、「投資」という視点で俯瞰すると、新たな可能性が見えてきます。国内外の大手金融で25年のキャリアを重ね、その後は投資の観点でフランチャイズ業界を研究、自身も複数店舗を経営する古川暁氏が解説します。※本記事は、『フランチャイズ投資入門』(秀和システム)より一部を抜粋・再編集したものです。

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本来的な「フランチャイズ」の意味とは…

●ロイヤリティを支払ってサポートを受ける仕組み

 

フランチャイズというのは、加盟店が本部に対して加盟金・ロイヤリティを支払うことで、本部の持つノウハウや、商品の販売権、ブランドなどを利用することのできるシステムです。

 

例えばコンビニであれば、ひとつひとつのコンビニ店舗にはそれぞれのオーナーがいますが、彼らは「セブンイレブン」や「ファミリーマート」のフランチャイズに加盟することで「セブンイレブンの商品」を販売する権利をもらっています。それと同時に、セブンイレブンがこれまでに積み上げた接客や商品の入荷数といったノウハウを提供してもらうことができる、というものです。

 

簡単にまとめると、「ビジネスをする上でのサポートを本部にしてもらう代わりに、加盟金・ロイヤリティを支払う」というのがフランチャイズの基本的な構造です。

 

●フランチャイズは起業でもあり投資でもある

 

すなわち「フランチャイズというのは起業のやり方の1種類である」というのが一般的な考え方です。

 

もちろんそれは間違っていませんが、そのフランチャイズを「投資」という観点で考えてみてほしい、投資をする際の一つの選択肢としてフランチャイズというのがあるんだということを知ってほしい、というのが「フランチャイズ投資」という言葉を使う意図です。

 

フランチャイズは実業ではありますが、必ずしもオーナーが現場に出て汗を流す必要はありません。そういう意味では事業投資と捉えることができます。

 

例えばフランチャイズをはじめるとして、初期費用が1000万円かかったとします。そして運営したところ、売上から経費等をすべて差し引いた純利益が100万円だったとしましょう。1000万円の投資をして100万円の純利益が出たわけですから、利回り10%で運用した、と考えることができます。

 

●投資の視点からフランチャイズを考えてみよう

 

もちろん、初期費用としてかかった1000万円は、すぐに事業を売却して1000万円そのまま回収できるとは限りませんし、オーナー自らも身体を使わなければいけないケースもあります。

 

ただ、資産の流動性というのは株や不動産といった一般的に投資と認識されているものでも商品によってまちまちですし、その管理にかかる労力もまちまちです。

 

◆どれくらいの費用が必要か

◆どれくらいの利回りで運用できるか

◆どれくらいの確率で成功(利益を生む)できるのか

 

といった、投資を行う際に検討する要素から、フランチャイズという仕組みについて考えてみる、というのが筆者のスタンスです。

 

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フランチャイズ投資入門

フランチャイズ投資入門

古川 暁

秀和システム

投資を知り尽くした東大卒・元外資系金融マンが、自分の資産運用先として選んだのは、「株」でも「不動産」でもなく「フランチャイズ」だった! 自らもオーナーとして3つのフランチャイズチェーンに加盟し、5店舗を経営。月…

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