(※画像はイメージです/PIXTA)

外壁塗装業者と契約する前段階。業者への相談や見積書の確認の時点で、業者の良し悪しをある程度判断することが可能です。見積書の内容も重要ですが、担当者の振る舞いや発言にも注意する必要があります。自身も外壁塗装の職人として経験を積み、現在は外壁塗装専門の会社を経営する筆者が、業者との契約前に必須の基礎知識を解説します。

見積書は「工事概要」と「塗装の詳細」に沿って確認

次に、見積書を出してもらいます。見積書の確認は大きく分けて2つ、工事概要に沿った確認と、塗装の詳細に沿った確認があり、この段階では概要の確認をしたうえで、相見積もりを取ると安心です。

 

また、この時点で支払い方法もきちんと確認しておきます。

 

工事費用は基本的に全額後払いです。

 

全額後払いであることを確認し、工事完了後、いつ支払うのかを確認します。

 

追加工事が発生した場合は支払額が変わることがあるため、どのタイミングで新たな金額が分かるかも聞いておきましょう。分割で支払う場合は、分割方法についてもこのときに確認しておきます。

 

依頼したい業者が決まったら、契約に進みます。

 

外壁、屋根のほかに付帯部の塗装などを依頼したい場合も、契約前に相談しておくようにしましょう。

 

●見積書の概要を「5つの項目ごと」に確認する

 

概要を確認するといっても、外壁塗装の見積書を見たことがある人はほとんどいないのが実態です。どこを、どう見ればよいか分からない人も多いことでしょう。

 

概要を把握するには、工事内容で分けるのがよいでしょう。

 

工事内容で分けると、見積書の項目は5つに分けることができます。

 

①足場工事

②下地処理

③外壁塗装

④屋根塗装

⑤付帯部の塗装

 

見積書にはさまざまな項目が記されますが、どれだけ項目が多くても基本はこの5項目です。

 

見積書を受け取ったら、ペンで線を引き、5項目に分けて見ると、工事の内容や費用の割合がつかみやすくなります。

 

外壁塗装・屋根塗装の総額は、30坪前後の一戸建てで90万円ほどです。

 

ただし、これはあくまでも一般的な金額です。工事内容、家の状態、使用する塗料のグレードによって上下しますので、見積書をきちんと確認し、納得できる内容になっているか確認することが大事です。

 

費用感をつかむための一例として、筆者の会社で引き受けている一戸建て(30坪)の外壁塗装の工事費用を紹介しましょう。

 

(1)足場工事:12万円前後

 

(2)下地処理:3万~5万円(和風の家)、15万円前後(洋風の家)

 

※補足…洋風の家が高いのは、和風の家と比べてサイディングの目地(コーキング)が多く、打ち直しなどにかかる修理が多くなるためです。

 

(3)外壁塗装:30万円前後(壁面積120平方メートル。シリコン塗料を使用)内訳は高圧洗浄1万2000円、下塗り7万2000円、中塗り12万円、上塗り9万6000円

 

(4)屋根塗装:15万~20万円

 

(5)付帯部の塗装:20万円前後(和風の家)、15万円前後(洋風の家)

 

※補足…付帯部というのは外壁や屋根以外の雨戸や戸袋、雨どい、破は風ふなどの細かい塗装部位全般を指します。和風の家が高いのは、洋風の家と比べて付帯部が多く、構造が複雑で手間がかかるものが多くなるためです。これらを足すと、概算で、和風の家で85万円前後、洋風の家で90万円前後くらいになります。

 

 

久保 信也

株式会社リペイント匠 代表取締役

 

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なんとなく後回しにしがちな外壁塗装。実際に、料金や工法もよく分からない戸建て住宅オーナーは多い。 しかし、外壁塗装の知識がないまま業者に依頼してしまうと、雨漏りや料金トラブルが発生してしまうこともしばしば………

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