(写真はイメージです/PIXTA)

近未来の消費者洞察データを基軸にイノベーション支援を展開する、株式会社SEEDATA代表取締役社長の宮井弘之氏は、仕事で、自分の評価を高めるためには「自社の社長や役員、上司にごまをすれ」と説いています。

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    ごますりはWin-Win?偉い人が騙されるワケ

    その理由に関しての私の仮説は「ごますりは悪いことではないから」です。

     

    「ごますり」が本当に悪いことであれば、偉い人は、ごまをすってきた相手に対して懲罰的な態度で臨むはずです。しかし、実際は「ごますり」に対しては好意的なのです。

     

    それは「ごますり」が、自分の利益だけでなく、相手の利益をも考えたWin-Winの行為だからです。

     

    私自身も社長という肩書きになったのでよく分かりますが、社長は、会社におけるすべての責任は最終的に自分が背負わなければならないという立場から、社内において対等に話せる人間がいません。

     

    「偉い人」と見られてしまうために、皆さんが気後れして話しかけられないようなところもあり、精神的には結構、孤独です。そんなときに「ごまをする」人が話しかけてきてくれたら、たとえそれが「ごますり」であると分かっていてもうれしいものです。

     

    そう理解してから、私はパーティや飲み会があると、クライアントの社長など、偉い人に積極的に話しに行くようになりました。

     

    これにはもう一つ洞察力を身につけるための意味があって、社長だとか役員だとかの偉い人のところには多くの情報が集まるもので、クライアントの偉い人と話をすることでいつでも有用な情報を得ることができます。

     

    ここでいうクライアントとは、実際のクライアントだけに限りません。同じ会社の上司や役員も「お客さま」なのですから、飲み会があれば、自社の社長や役員、上司に積極的に話しかけに行くのは当然です。

     

    そういうことをしていると、やはり「ごまをすっている」などと陰口を叩かれたりするものですが、私にしてみれば、そういうことを言って頑なになっている人は「情報収集」という仕事の大切な側面を怠っているように感じられます。

     

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    宮井 弘之

    幻冬舎MC

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