(写真はイメージです/PIXTA)

慢性的な人手不足に苦しむ介護業界では、正規職員に対して十分な教育・研修をできていない施設があります。介護付有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、地域密着型のグループホームを運営する株式会社三英堂商事の代表取締役社長・上村岩男氏が、「質の高いスタッフ」が多い施設を見つける方法について解説します。

教育・研修…スタッフの職場環境をチェックする

介護業界は慢性的な人手不足に悩まされており、多くの介護施設が、現場のスタッフを確保することに四苦八苦しています。十分な人手が集まらない施設では、満足のいくサービスが期待できないかもしれません。

 

それを避けたいのであれば、一人でも多く質の高いスタッフを集めようと、積極的な努力と働きやすい環境を整えるためにさまざまな工夫や試みを行っている施設かどうかをチェックしてみてもよいでしょう。

 

また、人材育成をどのように行っているのか、教育・研修の中身を確認することもお勧めします。図表1は、介護業界における人材育成への取り組み状況について介護労働安定センターがまとめたグラフです。

 

(公益財団法人介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査 事業所における介護労働実態調査 結果報告書」より)
[図表1]人材育成への取り組み状況 (公益財団法人介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査 事業所における介護労働実態調査 結果報告書」より)

 

これをみると、正規職員に対して教育・研修計画を立てているのは6割強、採用時の教育・研修を充実させているのは3割強にとどまっていることが分かります。

 

やはり、スタッフへの教育・研修が不十分な施設を利用するのには不安があるでしょう。スタッフに対してどのような教育・研修を行っているのかを事前に確認しておくことが望ましいかもしれません。

 

例えば、パンフレットやホームページなどでどのような人材育成を行っているのかを公開している施設もあります。

 

 

上村 岩男

株式会社三英堂商事

代表取締役社長

 

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本連載は、『人生の最後を「感動」で締めくくる! 介護施設選び5つのポイント』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・編集したものです。

人生の最後を「感動」で締めくくる! 介護施設選び5つのポイント

人生の最後を「感動」で締めくくる! 介護施設選び5つのポイント

上村 岩男

幻冬舎MC

高齢化が進み、人生100年時代といわれる今、介護施設の利用者は年々増え続けています。 介護施設の利用がごく当たり前となっている状況のなかで、高齢者やその家族にとって非常に大きなテーマとなっているのが施設選びを検討…

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