女性の活躍が推進されている時代でありながら、多くの女性が出産や育児をきっかけに働くことを諦めている今の日本。その理由として、保育園を巡る問題が挙げられます。今回は、ベビーシッター事業、保育園事業、病院内保育園委託事業、企業主導型保育園のFC事業、人材育成・派遣・紹介事業などを展開する株式会社マザーグース代表取締役の柴崎方恵氏が、育児と仕事を両立できる、企業の「子育て支援」について解説していきます。

「育休復帰後の社員」のスキルを活かせる制度

ママスクエアの協力のもと、このしくみを応用した取り組みをしたのが、ソフトバンク株式会社です。子育てをしながら働くということを考えたときに、職種によっては負担が大きいものもあります。

 

その一つが客先に出向く必要のある、外回りの営業です。

 

アポイントメントを取って、先方に会うという仕事の特性から、子どもの体調不良などの急なトラブルが発生したとき、仕事の調整がしづらいという面があるからです。さらに、休日に電話がかかってきて、クレーム対応に追われることもあります。

 

そのため、営業職で活躍していた女性が、育児休業から復帰したからといって、元の部署で子育てと仕事を両立させて働くというのは、なかなか難しいといえます。

 

そのため、せっかく身につけた自社の商品知識や営業のスキル、仕事を通して築き上げた人脈などがあっても、出産を機に営業職を離れて事務職などへ移ったり、離職してしまったりということになります。これは、本人にとっても会社にとっても大きな損失です。

 

ソフトバンクは、出産前に営業職だった女性社員が経験を活かして電話やメールによる営業の仕事を担当してはどうかと考えました。内勤の営業であれば、自分のペースを優先して仕事ができます。しかも、商品知識を活かすことができるのはもちろん、営業の感覚も失わずにいられます。

 

そうして、いずれ子どもが大きくなったら、また営業現場に復帰するというキャリアパスを想定したのです。しかも、その際に、子どもと一緒に出社し、子どもの様子を見ながら働ける環境をつくることを目指しました。

 

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出産・育児による離職ゼロを実現!企業がつくる保育園

出産・育児による離職ゼロを実現!企業がつくる保育園

柴崎 方恵

幻冬舎メディアコンサルティング

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