(※画像はイメージです/PIXTA)

女性の活躍が推進されている時代でありながら、多くの女性が出産や育児をきっかけに働くことを諦めている今の日本。その理由として、保育園を巡る問題が挙げられます。今回は、ベビーシッター事業、保育園事業、病院内保育園委託事業、企業主導型保育園のFC事業、人材育成・派遣・紹介事業などを展開する株式会社マザーグース代表取締役の柴崎方恵氏が、子育てしながら働きやすい企業の特徴を解説していきます。

両立支援担当を人事におき、フォローの体制は万全

次に紹介するのは、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの例です。同社では育児と仕事の両立を支援する両立支援担当を人事においています。基本的には出産・育児を経験した女性社員が担当となり、個別に社員の相談に乗ります。

 

産休に入るときのことだけでなく、保育園に子どもを預けることについての相談まで、きめ細かくフォローをする体制が整っているのです。

 

同社でも、4月に復職する人が多いので、3月の初めに説明会を実施しています。説明を受けることで不安が払拭されるということもあるでしょうし、同時期に復職する人同士で横のつながりができるという利点もあります。

 

このように、社内の先輩ママや、同時期に育休を取っていた人などとのネットワークができることで、お互いに情報交換をしたり、悩み事を解消したりすることができるようになります。みんなが同じようなことに困っているのなら、会社に提案して、現状を改善していくことも可能でしょう。

「育児休業を取る社員」へのケアのポイントは…

エン・ジャパンが2018年に行った調査によると、休業前に面談を行っているという会社は53%で、復職前に面談を行っている会社も45%、また休業中に定期的な連絡を行っている会社は35%です。

 

 

オイシックス・ラ・大地のような手厚いプログラムでなくても、例えば育児休業に入る前や、復職前に面談の時間を取るだけでも、不安を多少は解消することができるはずです。

 

以上を踏まえて育児休業を取る社員へのケアのポイントをまとめると、

 

・育児休業前にきちんとコミュニケーションを取っておくこと

・育児休業中は会社とつながっているという感覚をもってもらうような工夫をすること

・復職する前に、育児休業を取得した人同士の横のつながりができるような機会を設けること

 

ということになります。

 

実際に、オイシックス・ラ・大地の復職率はほぼ100%(2019年)を達成しており、ポーラ・オルビスホールディングスも92.8%(2019年)となっています。

 

 

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出産・育児による離職ゼロを実現!企業がつくる保育園

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柴崎 方恵

幻冬舎メディアコンサルティング

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