(※画像はイメージです/PIXTA)

お子さんがゲームばかりしたがる、勉強の習慣がなかなかつかない…と悩む親御さんは多いでしょう。しかし、ゲームと勉強をルールを決めて両立させる、座って集中するのが当たり前な生活環境を整えることで、改善を図る方法もあります。※本連載は、幼児教室ひまわり塾長、熊野貴文氏の著書『子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと』(啓文社書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

「座る→新しいことをする→楽しい」という状態を作る

幼児期から勉強を習慣化する方法について考えてみましょう。

 

幼児期の子どもは新しいことをするのが大好きです。赤ちゃんは、いろいろなものをつかもうとします。これも新しいことをしたいという、生まれたばかりの人間の本質です。お子さんに学ぶ習慣をつけさせることにおいても、この、「新しいことをしたい」という欲求を上手に生かしてあげることが大事です。

 

学ぶということは、ひとりで座ってなにかに取り組むということです。ですから座って新しいことをする。それがすごく楽しい。この状態を作ってあげることが大切です。

 

例えばジグソーパズルや折り紙を与えておきます。その折り紙の折り方を、親御さんが横で教えるのではなく、字が読めるなら、自分で本を見てやらせてみるのです。

 

粘土でもなんでもかまいません。熱中して、そこにきちんと座って1時間過ごすというのが一番大事だと思います。

 

そして、そのいろいろな新しい、楽しい手仕事のなかのひとつにドリルが混ざっている。好きなときにドリルができる。こういう状態を作っておくことで、自由に粘土やパズルと同じようにドリルをやるようになります。このように、好奇心の先に学ぶことができる環境を用意しておくことが大切なのです。

 

また小さいころから、勉強することを「常識」にする、ということも有効な方法です。

 

「お父さんは外に出て仕事をしている」

「お母さんは、あなたたちのお世話をしている」

そして「子どもは勉強をする」

 

なんのために勉強するとかではなく、勉強するのが、あなたの仕事だと小さいころからずっと言い聞かせる。そうすることでお子さんは家で勉強するのが当たり前、特別なことではないという感じ方をするようになります。

 

こうした習慣化を続けていくと、小学校に上がるくらいになると、勉強と遊びがセットの生活リズムができてきます。

 

 

熊野 貴文

幼児教室ひまわり塾長

 

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子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと

子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと

幼児教室ひまわり:熊野 貴文

啓文社書房

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