家族的な温かさがあれば不適切な介護は行われない
介護施設に入居するときに、入居者やその家族の立場から気になることの一つはスタッフの人柄や雰囲気、人間性でしょう。
ことにマスコミなどを通じて、介護スタッフによる虐待などのニュースを耳にしたことがある人は、「もし家族がそんな目にあったらどうしよう……」などと不安に思うかもしれません。
もちろん介護の現場で働く人たちのほとんどは、自分の仕事に誇りをもち利用者に対して真摯に一生懸命、日々向き合っています。ただ、残念ながら、虐待や不適切なケアを行う職員が一握りではあるでしょうが、一部に存在することもまた否定できません。
そのような職員がいる可能性のある施設を避けるためにも、施設選びの際にはスタッフの見極めも重要な要素になります。その見極めを行う際にポイントとなるのは、スタッフが「家族のように入居者に対して接しているか」ということでしょう。
スタッフが入居者に対して子が親に対するように、あるいは孫が祖父母に対するように、家庭的な温かさのある「家族の絆」をもって対応している施設であれば、虐待のようなことはまず起こり得ないと思います。
さらに、その他にもスタッフに注目して施設を選ぶときには、いくつかの着眼すべきポイントがあります。
・介護職員は介護のサポートを直接的に行う専門職
はじめに、そもそも介護施設ではどのようなスタッフが働いているのかを確認しておきます。まず、第一は介護職員です。介護職員は入居者に対して介護や生活支援のサポートなどを直接的に行う専門職です。
関連する資格として介護福祉士と介護職員初任者研修、実務者研修の資格があります。介護施設で職員として働くうえでこれらの資格は必須のものではありません。ただし、有資格を必須とする場合もあります。
東京都介護福祉保健局のホームページによると、介護福祉士と介護職員初任者研修、実務者研修は次のように説明されています。
****************************************************************
■介護福祉士
介護福祉士とは、専門的知識や技術をもって、身体上や精神上の障害があることにより、日常生活を営むことに支障のある人に、入浴、排泄、食事、その他生活上必要な介護を行い、またその人や介護者に対して介護に関する指導を行う専門職のための資格です。
介護保険サービスや障害福祉サービス等の介護職員や訪問介護員(ホームヘルパー)として従事します。
■介護職員初任者研修
介護職員初任者研修とは、在宅・施設を問わず、介護職員として働くうえで基本となる知識・技術を習得するための研修として、従来の訪問介護員(ホームヘルパー)2級から移行されたものです。
カリキュラムの時間数は130時間とヘルパー2級と変わりませんが、「認知症の理解」などの科目が新設されるとともに、介護技術を習得するための演習の時間が増やされています。介護保険制度上の訪問介護(ホームヘルプサービス)を行う事業所等で、介護報酬の算定要件となっており、訪問介護員(ホームヘルパー)として働く場合に必須の資格(研修)となっています。
■実務者研修
実務者研修とは、介護福祉士養成施設(2年以上の養成課程)の到達目標と同等の水準を目指すもので、実務経験だけでは習得できない知識・技術を中心に構成されています。
習得期間は6か月。450時間の受講が基本です。ただし、過去に履修した研修科目を読み替え、カリキュラムを一部免除する制度があります。カリキュラムのうち、一部はスクーリング(10~16日程度)ですが、それ以外の科目は通信で履修できます。
なお、実務経験3年以上で介護福祉士国家試験を受験する場合は、実務者研修の修了が必須となっています。
****************************************************************
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
注目のセミナー情報
【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』
【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!