「潰れないクリニック」の経営モデルは3つ…その特徴とは?【医療コンサルが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

開業したからには、利益を考えなくてはいけません。そう聞くと、「医療はお金儲けじゃない」「患者の命を軽んじている」などと医療従事者ならではの反発を覚える人もいるでしょう。しかし収益の安定化は、クリニックを持続可能な事業体にして、高品質な医療サービスを継続させるためには避けて通れないテーマです。クリニックを経営し続けるために知っておきたい、3つの経営モデルを見ていきましょう。

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開業医だからこそ「利益」を考えなくてはいけない

クリニックを開業する理由は人それぞれでしょう。

 

家族と過ごす時間やプライベートな時間を確保したい。念願だった自分の城を持ちたい。組織のルールに縛られず、自分のスタイルで診療をしたい。地元密着型のクリニックで地域医療に貢献したい…。モチベーションは人それぞれでよいと思うのですが、夢を実現するためには現実も見据えなければなりません。端的にいうと、継続するためには「利益(お金)」のことを考えなければならないのです。そこは組織に守られていた勤務医時代とは大きく異なるところでしょう。

 

クリニックの経営モデルを3つ、それぞれの特徴とともに紹介します【図表】。

 

※棒グラフは1ヵ月間の医業収入および所得金額
【図表】クリニックの経営モデル ※棒グラフは1ヵ月間の医業収入および所得金額

 

(1)医業収入追求型(収入規模は大きいが、利益率は低い)

医業収入の拡大を追求したクリニックです。【図表】の「い」や「う」がこれに該当します。

 

開業するうえで集患力がキーになるので、人口が多い、人通りが多い地域等、開業する立地の選定にはこだわらなければなりません。駅前や商業施設等、集客力がある場所で開業するにはテナント賃料や保証金も高くなります。

 

また集患のためには、広告宣伝(看板、ホームページ、口コミツール)にも資金をつぎ込んでいかなければなりません。在宅部門を併設して訪問診療に手を広げることも考えられるでしょう。訪問看護師や医事スタッフの配置や夜間当直のドクターの確保が必要であることを考えると、人件費率は必然的に高くなります。多くの外来患者を受け入れるために2診、3診体制にすることも選択肢になりますが、ドクターの人件費が収益に響くことも念頭に置いておくべきでしょう。おおむね総勢30名規模の「う」では売上1億8000万円のうち利益が6000万円と、どうしても利益率は低くなります。

 

この経営モデルは、院長一人のときは高収益体質を保てますが、規模拡大に伴いスタッフ数が増えると利益率は下がっていきます。クリニックには価格決定権がないため、自由診療を拡充しない限り、診療報酬がマイナス改定された際には経営を直撃し、人員整理などの大規模なリストラを強いられる可能性があるので、経営管理が求められます。

 

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株式会社レゾリューション 代表取締役
株式会社メディカルタクト 代表取締役 

会計事務所系コンサルティング会社にて、医療機関のコンサルティングを行う。

経営戦略立案、管理会計、人事労務ほか事業承継(M&A)も手掛ける。

また、各地区医師会やハウスメーカー、医療機器メーカー等で、セミナー講師として講演を行い、日経メディカルオンラインでコラム「開業の落とし穴」を第51回まで執筆するほか、日経ヘルスケアで「診療所経営駆け込み寺」を連載する等、セミナー講師・原稿執筆の実績も多数。

著者紹介

連載クリニック経営はレセプトが9割

※本連載は、柳尚信氏の著書『クリニック経営はレセプトが9割』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

クリニック経営はレセプトが9割

クリニック経営はレセプトが9割

柳 尚信

幻冬舎メディアコンサルティング

人口は減少の一途をたどり、クリニックも激しい生存競争にさらされる時代。売上の伸び悩み、他院との差別化がうまくできていないなど、経営に頭を抱えるドクターが増えています。 そんな方々を助けるカギとなるのが、診療報…

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