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銀行員は「キャッシュフロー計算書」のどこに着目するのか?

前回は、貸借対照表の概要と、銀行員はどこに着目して企業の資金をチェックするのかを説明しました。今回は、キャッシュフロー計算書の概要と、銀行員が特に着目する部分について見ていきます。

営業、投資、財務の3つに分けられるキャッシュフロー

キャッシュフロー計算書(CF)は、事業活動ごとのお金の流れがまとめてあり、キャッシュフローは営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの3つに分けられる。

 

営業キャッシュフローは、事業活動における商品の製造、仕入れや販売などから生じた実際の現金の流れを表す。

 

投資キャッシュフローは、株式など有価証券への投資、あるいは建物や設備など固定資産への投資などに関しての現金の動きを表す。

 

財務キャッシュフローは、銀行からの借り入れや返済、社債の発行と償還、資本金の増加など財務に関しての現金の流れを表す。

銀行員は「フリー・キャッシュフロー」を重視する

銀行からは特に、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを合わせた「フリー・キャッシュフロー」がどれくらいあるかが重視される。借入金の返済は、基本的にフリー・キャッシュフローの範囲内であることが必要だ。

 

[図表]キャッシュフロー計算書の構成例

株式会社リーテック 代表取締役社長
資金調達コンサルタント

1971年慶應義塾大学経済学部卒、同年に富士銀行入行。店舗戦略統括として空中店舗、ニューメディア店舗等を開発。その後、市ヶ谷支店長に就任。同支店は全国1位の成績を達成する。1993年に銀行を辞しアレックジャパン設立、現在のQRコードの原型となる技術を開発・販売。2000年リーテック設立、経営コンサルタントとして多数の企業へ累計100億円の資金調達をアレンジ。“銀行員の目”と“経営者の目”を兼ね備えた、資金調達と経営のプロフェッショナル。

著者紹介

連載中小企業経営者のための「融資」交渉術

本連載は、2016年3月2日刊行の書籍『赤字会社を完全復活させる 逆転の融資交渉術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

 

赤字会社を完全復活させる 逆転の融資交渉術

赤字会社を完全復活させる 逆転の融資交渉術

久松 潤一

幻冬舎メディアコンサルティング

苦しい経営を続ける中小企業も依然として多い中、企業にトドメを刺すのは資金供給のストップ、すなわち銀行の融資がおりなくなることです。バブル期のように、銀行が「借りてください」と頭を下げるような状況が再び訪れること…

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