1Rか、ファミリータイプか(空室耐性 vs. 入居期間)
●ワンルームは空室のダメージが少ない
ワンルームかファミリータイプかという疑問について考えてみましょう。地方の物件の場合、ファミリー向けのアパートの家賃が6万円だったら、ワンルームでだいたい3万円など、半額になるケースが多いものです。逆に言えば、ワンルームばかり20戸入る1棟ものの賃貸物件なら、1部屋空室になっても、3万円家賃が落ちるだけなので痛手は少ないと言えます。
ファミリータイプの場合、ワンルームに比べて広さが必要なので、1棟に10戸あるとして、1部屋空室になるとすると、6万円も家賃が落ちることになります。つまり、一部屋あたりのダメージが大きくなります。
●入居期間はファミリー層の方が長い
もう1つ、ワンルームとファミリータイプの賃貸の決定的な違いがあります。それは平均的な入居期間です。
ワンルームの場合、平均的な入居期間は4~5年といった感じです。一方、ファミリータイプの物件に入居する層は、新婚もしくは小さな子供のいる家族が中心です。地域によっても差はありますが、子供が中学校や高校に入学するタイミングでマイホームを購入して引っ越していくというパターンが多いです。
たとえば、子供が小学1年生から中学3年生になるまで入居した場合は9年間入居することになります。長ければ10年以上のこともありますが、平均的な入居期間は6~7年程度です。
いずれにせよ、ワンルームよりも入居期間が長くなる傾向にあります。大学が近くにあるワンルームの場合、入学と卒業のタイミングで、入居者の入れ替えがあり、そのたびに室内のクリーニングや入退去の手続きが発生することになります。
それぞれこのような特徴があることを、事前に知っておきましょう。
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