自宅を担保にお金を借りることができるローン商品「リバースモーゲージ」。自宅を現金化することで、住宅ローンの返済やゆとりある生活、介護施設への入居費用などに充てることができます。しかも生前贈与など相続対策にも活用することができます。

リバースモーゲージのしくみ

リバースモーゲージでは、自宅を担保にお金を借りることができます。生きている間は自宅を退去する必要はありませんが、死亡したときに自宅を売却して返済に充てます。

 

家はあるけど現金がない、そんな高齢者は多い(※画像はイメージです/PIXTA)
家はあるけど現金がない、そんな高齢者は多い(※画像はイメージです/PIXTA)

 

■自宅を担保にお金を借りる

リバースモーゲージは、自宅の不動産を担保に差し入れてお金を借りるローン商品です。もともとは所得の低い高齢者に向けて、自治体や社会福祉協議会などが提供していました。

 

現在では、主要な民間金融機関もリバースモーゲージを取り扱うようになり、住宅ローンの一括返済や介護施設への入居費用などさまざまな用途で活用されています。

 

■リバースモーゲージのしくみ

持ち家のある高齢者に資金が必要になったとき、これまでは自宅を売却していました。しかし、自宅を売却すると新たな住まいを探さなければなりません。

 

リバースモーゲージを利用すると、資金を得ながら引き続き自宅に住み続けることができます。基本的に自宅を相続させることはできないため、子供がすでに家を持っていて家を継がせる必要がない場合に有効です。

 

近年、空き家問題が顕在化していることからもわかるように、古くて不便な実家を子供が継ぎたがらない傾向もみられます。こうした意識の変化も背景に、今後は自宅を有効活用するリバースモーゲージが普及していくかもしれません。

 

■死亡したときに返済

リバースモーゲージでは、契約者が死亡したときに自宅を売却して返済に充てることが基本です。借りたお金を少しずつ返済する住宅ローンとは異なり、生きている間は返済義務がありません。毎月利息だけを支払います。

 

契約者が死亡したとき、残された配偶者が家を追われるのではないかという懸念もありますが、ただちに追われるわけではありません。金融機関によっては配偶者が契約を引き継ぐことで自宅に残れる場合もあります。自宅を売却するかわりに、相続人が預貯金で一括返済することもできます。

 

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本連載は、税理士法人チェスターが運営する「税理士が教える相続税の知識」内の記事を転載・再編集したものです。

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