(※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資は、購入するタイミングが難しいとされています。しかし、買うタイミングを分散する「ドルコスト平均法」なら、高値で買うのを避けることが可能です。今回は、このドルコスト平均法を活用した「つみたてNISA」と「iDeCo」で資産形成をする方法を見ていきます。※本連載は、石田昇吾氏の著書『人生100年時代の着実なお金の作り方 最も堅い資産形成術と税対策』(総合法令出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

「つみたてNISA」は、運用中の利益が非課税になる

ドルコスト平均法で投資信託を購入していく場合にぜひ使ってほしいのが、2018年1月にスタートした「つみたてNISA」(積立型の少額投資非課税制度、以下、「つみたてニーサ」)です。つみたてニーサのメリットは、運用中の利益が非課税になり利益が丸々手元に残るという点です。

 

 

新規に投資できる期間は、制度の始まった2018年から2037年まで※1、非課税となる期間は投資した年から最長20年間となります。

 

※1:2024年以降、「2042年まで」に延長されます。

 

年間の投資上限額は40万円、累計非課税投資上限額は800万円。さらに、金融庁が高い確率で運用益を上げられそうな投資信託(手数料の安い投資信託)のみを指定して、非課税投資の対象を定めました。

 

つみたてニーサの対象となる投資信託は、現在64本しかありません※2。日本に投資信託は6000本以上あるそうです。

 

※2:2021年6月時点では、173本用意されています。

 

これは逆に考えると、つみたてニーサを利用できる投資信託は、金融庁のお墨付きであるとも言えます。その点でも、投資の初心者には安心感のあるラインナップがそろっていると言えるのではないでしょうか。

 

悪い面を言うと、いかに手数料目的の「ゴミ投資信託」が多いかということです。投資信託に対して悪いイメージを持っている方は、これが原因だと思います。

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人生100年時代の着実なお金の作り方 最も堅い資産形成術と税対策

人生100年時代の着実なお金の作り方 最も堅い資産形成術と税対策

石田 昇吾

総合法令出版

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