元本保証の金融商品だけでは老後資金は作れない?
ここでは、「株式」への投資について詳しく説明していきます。
読者の中には「株」という言葉を目にしただけで、「そんな恐ろしいことはできない」と感じる方がいるかも知れません。よくあるのが「株で失敗して一文なしになった親戚のおじさん」や「会社が倒産して、持っていた株が紙切れ同然になった同僚の〇〇さん」の話がどこからともなく耳に入ってきて、無意識のうちに先入観を作り上げているケースです。
確かに、株式への投資には預貯金や個人向け国債のような元本保証はなく、個別株(特定の会社の株式)の場合、その会社が倒産してしまうと、株券が紙切れ同然になるリスクはあります。
しかし、だからといって、それをただちに「株には一切手を出さない」というポリシー(と言えば聞こえはいいですが、ただの「思い込み」)に結びつけてしまうのは、あまりにももったいないことです。
今の現役世代の未来は決して明るいものではありません。年金財源の不足、日本企業の弱体化、終身雇用制の崩壊など、これまで「頼りになる」と思ってきたものが、実は頼りにならなかったという現実を突きつけられているのが私たち現役世代です。
この低金利下、ただコツコツと預貯金を続けているだけでは、歳を取って働けなくなってから、お金がなくて苦労する可能性が極めて高いのです。株式への投資は、長期で行えば実は最も確実な運用方法です。
何がなんでも元本保証以外のものは避けて通りたい、元本保証の金融商品だけで老後資金を作りたいと思ったら、何もかもを犠牲にしてひたすら働き、爪に火を灯すような暮らしを長期間続けなければならないでしょう。しかし、仮にそうしたところで、本当に老後資金が作れるかどうかは定かではありません。
だからこそ今、株式や投資信託などを使って、リスクをコントロールしながらお金を運用していくことに真剣に向き合っていただきたいと思います。
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