公的年金だけで豊かな老後を過ごすのは難しいと言われているなか、「株式投資」は老後資金を作る有効な手段の一つとされています。しかし、投資する企業を自分で選ぶのは難しいと感じる人も多いのが実情です。そこで今回は、個別株投資の値下がりリスクを分散させる「投資信託」について解説します。※本連載は、石田昇吾氏の著書『人生100年時代の着実なお金の作り方 最も堅い資産形成術と税対策』(総合法令出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

個別株投資は「売買のタイミング」が難しい

株式投資とは、上場企業が資金調達のために発行した株を購入することを言います。つまり株を買うということは、その企業に出資するということにほかなりません。株を買うことで株主となることができます。

 

うまくすれば大きな利益を得られる株式投資ですが、ただ株を購入して持ち続ければ自然にうまくいくというほど、甘いものではありません。株の利益は、

 

・売却益(安いときに購入し、高くなったら売る)

・配当(将来有望な株を安いときに購入して持ち続け、分配金を得る)

 

によって得られるものだからです。これが簡単なようで難しいことは、株の経験者なら誰もが実感していることでしょう。

 

株にまつわる名言に、「人の行く 裏に道あり 花の山」とか「もうはまだなり まだはもうなり」というものがあります。いずれも、銘柄選定と売買タイミングの難しさを端的に示すものです。

 

人の行く 裏に道あり 花の山

人と同じことをしてももうからない。反対のことをするとそこにチャンスがある

 

もうはまだなり まだはもうなり

もう株価が天井や底にあると思って、売ったり買ったりしたとしても、まださらに上がったり下がったりするものだし、まだ上がり続けるとか下がり続けるとか思ったとしても、すでに売買のタイミングは過ぎている

 

ということを意味しています。株価は需給関係で決まるので、世の中の多くの人が求めれば価格が上がり、求められなくなると下がります。つまり株を仕込む時期は、世の中の人がそっぽを向いたときでなければなりません。なおかつ、今は人気がないけれども、やがて人気が出て値上がりする銘柄でなければ投資する意味がありません。

 

さらに、持ち株が値上がりを始めると、「もっと高値をつけるだろう」と欲が出てしまい、結果として売却のタイミングを逃してしまうこともよくあることです。

 

この売買のタイミングの判断ができるかどうかが非常に重要なわけですが、それがとても難しいのです。

 

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