「ドルコスト平均法」を活用できる「つみたてNISA」「iDeCo」…基本的な仕組みを税理士が解説 (※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資は、購入するタイミングが難しいとされています。しかし、買うタイミングを分散する「ドルコスト平均法」なら、高値で買うのを避けることが可能です。今回は、このドルコスト平均法を活用した「つみたてNISA」と「iDeCo」で資産形成をする方法を見ていきます。※本連載は、石田昇吾氏の著書『人生100年時代の着実なお金の作り方 最も堅い資産形成術と税対策』(総合法令出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

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「ドルコスト平均法」を使えば高値づかみを避けられる

商売でも投資でも、「安く買う」のが利益を大きくするための原則であり、「高く買ってしまう(=高値づかみ)」は最も避けたいことです。それを避けるための良い方法が「ドルコスト平均法」です。これは一定期間ごとに一定額の金融商品を購入するというものです。

 

ここでは、わかりやすくするために個別株の「累積投資」(毎月一定額ずつ株式を購入する方法)の例で説明します。

 

 

ある人が、毎月6万円ずつ株式を購入することにしたとします。最初の月に購入したとき1株あたりの単価が2万円だったので、3株購入しました。次の月には1万5千円まで下がっていたので4株、さらに次の月は1万円に下がったため6株購入できました。

 

株価は下がりましたが、下がった分、株を多く購入することができたため、3ヵ月で13株を保有するに至りました。その後、株価が回復、1万5千円で売却しても利益が出ています。投資金額は「毎月6万円×5ヵ月=30万円」です。

 

もし最初の月に30万円を投じて一気に株を購入していたらどうだったでしょうか。高値づかみをしてしまい、損失が出てしまっています。ドルコスト平均法の最大のメリットは、投資を始めたときより株価が下落しても、十分な利益を出せる点です。つまり買うタイミングを分散することによって、高値づかみのリスクが軽減できるということなのです。

 

また、毎月一定金額の投資信託を購入した場合も、まったく同じ効果が得られます。「今、投資を始めたいけど、何となく株価が下がってきそうな気がする」と感じて躊躇している人は、ドルコスト平均法によるインデックス投資ならすぐに始められることがおわかりいただけましたでしょうか。

 

この投資手法は、時間を味方につけて長い目で見れば、右肩上がりの市場にコツコツと投資し続けることによって、着実に資産を築いていく方法です。平均して年利5%は見込めると言われています。20年間続ければ1.7倍以上になる計算です。早く始めるに越したことはないと思います。

 

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クライサー税理士法人 代表税理士
株式会社TAXプラス 代表取締役

1981年生まれ。明治大学商学部卒。学生時代に税理士を志し、2005年に都内準大手税理士法人に入社。
不動産や医療など幅広い分野に従事し、金融の知識を幅広く身につける。2007年税理士登録。
中小事業者に対するサービスに特化するため、2011年に個人事務所を設立。
通常の税務会計業務のみならず、財務の目線や顧客の資産形成の観点に立ったサービスを展開する。
2012年には、資産コンサルティング会社を設立する。2016年より個人事務所も法人化し、代表社員に就任。
現在も、幅広く税理士業務に従事している。

著者紹介

連載人生100年時代の「着実なお金の作り方」

人生100年時代の着実なお金の作り方 最も堅い資産形成術と税対策

人生100年時代の着実なお金の作り方 最も堅い資産形成術と税対策

石田 昇吾

総合法令出版

書店には資産運用に関する多くの書籍が並んでいます。 しかし、すぐにお金が貯まるかのような幻想を抱かせたり、「株」「不動産」と特定分野に偏っていたりします。 本書は投資初心者にもわかるよう、中立・包括的な資産運用…

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