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クラブ遊びが成功の理由？海外化粧品を扱うA氏
例えば、私が仕事を通じて知り合った連続起業家の女性・A氏がいます。A氏はもともとダンスが好きで、ジャズダンスのインストラクターや振り付けなどの仕事をしながら週に数日、六本木や麻布などでクラブ通いをしていました。
ダンスが上手なのはもちろんですが、長身の目立つ容姿で、しかもだれとでも気さくに話したり相談に乗ったりする人柄で、男女問わず交友関係が広い人でした。あるとき、A氏がアメリカ旅行をする際に、友人に頼まれて、アメリカで登場したばかりで日本では入手が難しい化粧品を買ってもらうように頼まれたそうです。
まだ、今のようにネット通販が普及していない時代でした。A氏は友人の分とともに、自分の分もおみやげに買ってきて使ってみたところ、非常に良いものだと分かり、これは日本でも売れるとピンときたそうです。
それから、何度かアメリカに行き、個人輸入のような形で化粧品を仕入れてきて、クラブ友だちに安くわけたところ、大好評でした。口コミを通じて欲しがる人が増えたため、A氏は会社を設立し、本格的に輸入することにしました。
アメリカ現地の代理店とも話をつけて、日本での販売権も得ました。その一方、クラブで知り合った大手ドラッグショップチェーンのバイヤーに話をつけて、そのチェーンで販売してもらえることにもなりました。
見込みどおり、その商品は大ヒットして、A氏の会社は大きく成長しました。しかし、長年化粧品輸入の事業を続けるなかで、A氏は、人が本当に美しくなるためには心身の健康こそが最も大切であり、それをサポートする仕事がしたいと痛感するようになってきました。
そこで、会社設立から15年ほど経った頃、A氏は同業の大手に20億円で会社をM&Aイグジットしました。そしてその資金を元手に、新たに、パーソナルトレーニングを中心としたフィットネスクラブ事業に取り組んだのです。
A氏はもともと、ダンスのインストラクターをやっていたので、ダンスの要素をうまくとりいれた独自プログラムが評判を呼び、フィットネスクラブ事業も成功しました。
A氏はさらに、高齢者を対象にした健康事業を模索しており、現在新たな事業の準備を進めています。
