子どもの興味を「狙い撃ち」するには何をすべきか?
すでに持っている「面白い」を「面白そう」に見せるための手法として、ゲームでの代表的な例はスポーツやレースゲームがわかりやすく、大きく二つのタイプがあります。
一つは、最新の技術でつくられた精巧なグラフィックやシミュレーションを組み込んで、ひたすら「リアルに近づく」タイプ。もう一つは、本物を体験しているかのように錯覚させる工夫を凝らした「〜のようなもの」タイプになります。
ゲームのコントローラー一つとってみても、家庭用の簡易版からゲームセンターにあるシミュレーターのような本物に近いものまで幅広くあります。家庭用コントローラーも時代の移り変わりで変化しているため、その種類はさまざまです。
大事なポイントは、この二つのタイプはどちらも受け入れられていて、どちらが上でどちらが下のような格付けを受けていない点です。そのものが持つ「面白い」をどうやって表現するか、どう「面白そう」に見せるかを突き詰めた結果だと考えます。ゲームの解説本ではありませんが、ざっくりとした例を挙げてみます。
ゲームで「面白そう」と感じる例
【日常でできないことが体験できそう】
⇒ 見たことない架空の世界の主人公になれるゲーム
例:RPG、アクションなど
⇒ 見たことある現実の世界で思うままに操れるゲーム
例:オープンワールド、シミュレーション、戦争系など
【日常でやっていること、好きなことの延長が体感できそう】
⇒ 普段の生活でやっている、興味を持っている題材のゲーム
例:スポーツ、格闘技、レース、鉄道、キャラクターものなど
⇒ 趣味に活かせそうなゲーム
例:絵画の練習、料理のレシピ、楽器系など
【自分の能力が活かせそう】
⇒ 自分の持つゲームスキルが活かせそうなゲーム
例:リズム、アクション、シューティングなど
⇒ 自分の持つ知恵や知識、記憶力が活かせそうなゲーム
例:クイズ、カード、脳トレ、アナログのゲームなど
【自分の好奇心や興味を満たせそう】
⇒ いままでにはなかった新しさを感じるゲーム
例:新しい技術系、体感系など
⇒ クリエイティブに取り組めるゲーム
例:(箱庭などで)つくろう系、作曲などの自作系など
【空いた時間がうまく使えそう】
⇒ すぐ終わる、長く遊べる
例:カジュアルゲーム、大作ゲーム、パズルなど
【定番で面白そう】
⇒ 面白いことを知っている
例:シリーズ続編、口コミで評判が良いなど
⇒ 難しくなさそう、すぐ終わりそう
例:スローライフ系、テキスト系
⇒ 人とのつながりがある、共有しやすい
例:パーティ系、対戦系、オンライン系
と、私見で例を挙げてもかなり広がります。それだけ「面白そう」には幅があることがわかりますし、狙いは絞れるイメージを感じられると思います。
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