介護を必要としている高齢者の数は増え続けている
このように急速な高齢化社会が進む状況の中で介護を必要とする人の数は増え続けています。[図表1]は、厚生労働省によってまとめられた介護保険認定者の推移を示したグラフです。
ご覧のように、介護や支援を必要としている高齢者の数は右肩上がりで増え続けています。2018(平成30)年度の要介護(要支援)認定者数は約658万人であり、公的介護保険制度がスタートした2000(平成12)年度と比べると2倍以上に拡大しているのです。
また、[図表2]は特別養護老人ホーム(特養)と有料老人ホームの利用者数の推移をまとめたグラフです。このグラフが示すように、介護施設で介護を受ける人の数も、右肩上がりで増え続けていることが分かります。
100歳以上の高齢者の人数が8万人突破
しかも、こうした介護を必要とする高齢者の数は今後、さらに増加することは間違いありません。2019年の時点で、日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳です。
その前年に比べ、男性は0.16歳、女性は0.13歳延び、いずれも8年連続のプラスであり過去最高を更新し続けています。
日本をはじめとした先進国で平均寿命が延び続けている背景としては、医療技術の発展や、健康管理の向上などが指摘されています。再生医療や遺伝子工学の進化によって、数十年後には平均寿命が100歳に到達するという予測も出ています。
実際、100歳以上の高齢者の数は、近年、増え続けており、2020年9月1日時点で前年より9176人増加し、初めて8万人を突破し、8万450人となりました。因みに、100歳以上の人口は圧倒的に女性が多く、全体の88.2パーセントを占めています。
最高年齢者も女性であり、2021年現在、118歳に達しています(この女性は日本のみならず世界でも最高年齢で、あの有名なギネス世界記録に認定されています)。このように多くの人が100歳まで生きる「人生100年時代」が今まさに到来しようとしているのです。
人生の最後を介護施設で迎えるのは当たり前?
80歳、90歳、100歳と長生きする高齢者が増える中で、介護、とりわけ介護施設の役割は今後ますます期待と重要性を帯びていくはずです。
介護が必要になったとき、多くの高齢者はまず在宅で、つまりは自宅でそのサービスを受けることになります。しかし、一般に年をとるにつれ日本の住宅事情では、狭小、バリアフリー化などの諸問題で在宅での介護は難しくなり、施設での介護を余儀なくされます。
その結果、特別介護老人ホームや、サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホームなどに入居することになるわけです。そして、疾病などがなければ、そのまま介護施設で生涯を終える例も少なくありません。[図表3]に挙げたのは老衰による死亡者の数を場所別・男女別にまとめたグラフです。男女いずれも、自宅よりも老人ホームなどの施設で亡くなる人のほうが多いことが分かります。
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