仏壇のお線香、ろうそくなども全て撤去
平日ひとりでいるのに一番心配なのは、火事だ。以前お弁当容器を火にかけた事件は忘れられない。朝、キッチンに入ってお湯を沸かしていたことがある。このときはちゃんとヤカンを使っていたが、毎回使う保証はない。それから、毎日元栓を閉めることが習慣になった。昼間にリビングに入ってきて電話をとることもあった。
昼間はセールス電話が多いと思うが後日、「前に出られたお母様が、私にはわかりません、と言われていたので改めてかけさせていただきました」という電話が入った。この対応はナイスだが、いつもこの対応ができる保証はない。火事対策でいうと、仏壇のお線香、ろうそく、マッチなども全て他の部屋に移動させた。毎日、ご先祖様にお線香をあげていた母だが、今はもうこの日課を忘れているようだ。
かなり長い間続いたのが、施設からティッシュペーパーをポケットに入れて持ち帰ること。いつも洗濯の際は気にかけていたのだが、うっかり何回も入れたまま洗濯してしまったことがある。洗濯を干す時間がいつもの倍以上かかり、自分の確認ミスなのにティッシュもほしがる母も疎ましく思うこともあった。
渋澤 和世
在宅介護エキスパート協会 代表
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】