空売り(信用売り)の買い戻しを原動力として株価が上昇することを「踏み上げ」といいますが、自分が空売りした株に踏み上げが起きた時は、どのようにするべきでしょうか? 考えていきましょう。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

「踏み上げ株」は買うべきか?買わざるべきか?

それでは、自分の空売り分の買い戻しとは別に、踏み上げが起きていると思われる銘柄を見つけた際、それが買いの対象になるかどうかを考えてみましょう。

 

それについては、「踏み上げによる上昇がどの程度の価格で終わるか」が予想できるならば、買えばよいでしょう。それより安い時に買い、その価格になった時に売れば、確実に利益を手にすることができるからです。

 

しかし踏み上げとは、市場のランダム性による現象だともいえます。基本的に株価というのは、その企業の業績や資産価値、将来性などの「実態」にもとづいて形成されます。良い会社の時価総額は、やはり高いのです。しかしそれでも、株価は一時的に実態から乖離して急上昇したり急下降したりすることがあります。ですから踏み上げも、その類の現象だといえるのではないでしょうか。そしてその現象の行く末を正確に予想することは、難しいと思われます。

 

したがって結論としては、踏み上げが起きているというだけでその銘柄を買うことはリスキーであり、ちがう観点からもその銘柄を評価するべきだ、といえそうです。「踏み上げ」による上昇がどの程度の価格で終わるか」を予想するのは、困難なのです。

 

■まとめ

踏み上げに振り回されてはいけない!

 

空売りの買い戻しを原動力として株価が上昇する現象を、「踏み上げ」といいます。もし空売りした株に踏み上げが起きても、それが想定の範囲内ならば再び下がるのを待っていればよいでしょう。

 

ただし、想定以上の上昇があった場合、そもそも何の想定もしていなかった場合、空売りした株の決済が間近の場合は、いち早く買い戻して決済した方がよいでしょう。

 

なお、(空売り分の買い戻しとは別に)踏み上げが起きているというだけでその銘柄を買うことはリスキーであり、ちがう観点からもその銘柄を評価するべきでしょう。

 

 

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