筑波こどものこころクリニック院長/小児科医の鈴木直光氏は著書『新訂版 発達障がいに困っている人びと』のなかで、発達障がいとどのように向き合うべきか語っています。本記事では、発達障がいの子どもの進路について、実例をもとに解説します。

頑なに「普通の学校」に進学させたがる親も多いが…

障がいを持った人たちが小・中学校、高校に準じた教育を受けられるための特別支援学校というのもありますし、高校になれば、好きな時間に行って3年間で74単位をとれば卒業資格のもらえるフレックススクールや、主に家庭で学習する通信制など、いろいろなケースに合わせて学校が選べます。

 

このように選択の幅はあるのですが、親世代に馴染みがないこともあり「うちの子は他の子と同じように一般的な(普通の)学校に行く」と親御さん自身が頑(かたく)なになっているケースも少なくありません。

 

もちろんそれも選択肢の一つかもしれませんが、一般的な学校は発達障がいに関する理解が乏しく、せっかく入学したとしても、十分な支援や配慮がなされないまま不登校になってしまうケースも多いのです。

 

そうであるならば、より発達障がいのお子さんに理解がある特別支援学校などで社会性を身につけさせ、就職へつなげるという手もあります。実際最終的には特別支援学校へ行った方が就職しやすかったということも多いようです。

 

一般的な学校であろうと、特別支援学校だろうと、大切なのは「環境」です。

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『新訂版 発達障がいに困っている人びと』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

新訂版 発達障がいに困っている人びと

新訂版 発達障がいに困っている人びと

鈴木 直光

幻冬舎メディアコンサルティング

発達障がいは治療できる 診断、対処法、正しい治療を受けるために 書版が出版されてから4年、時代の変化を踏まえて最新の研究データを盛り込み、大幅な加筆修正を加え待望の文庫化。 “「発達障がい」は治療ができない…

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