多くの家庭で、親の「死」はいずれ直面する問題です。ファイナンシャルプランナー・安田まゆみ氏の『そろそろ親とお金の話をしてください 』(ポプラ新書)より相続トラブルを防ぐ秘訣について解説していきます。

遺言書…間違えたら最初から書き直し?

書き上げたら、司法書士さんに法的な遺言として問題がないかをチェックしてもらって、完成です。できるだけ字を間違えないように書いてもらいますが、誤字などはどうしても出てきます。

 

その場合、間違いはそのままにして持参してもらい、司法書士さんにその場で訂正の仕方を教えてもらって完成させるので、「間違っても大丈夫」と安心して書いてくることができるようです。ここまでで3〜4回は面談し、ヒアリングしたりアドバイスしたりして、作成をサポートしています。

 

もし、親が「遺言書をつくるのって面倒なんじゃないか?」「弁護士を頼まなくちゃいけないんだろう?」ということでためらっているなら、こんなふうに遺言ってつくれるんだということを伝えてみてください。

 

時間はかかりますが、納得のいく遺言を書くことができると思います。遺言に関して、相続人の権利関係で悩んだりしたら、司法書士や弁護士などに相談したほうがいいでしょう。

 

もちろん、筆者のように相続問題を扱っているファイナンシャルプランナーでも相談に応じることができます。困ったことがあったら、悩んだり迷ったりしていないで、専門家に相談しましょう。それも、できるだけ早い段階で。そのことを、ここであらためてお伝えしたいと思います。

 

 

安田 まゆみ

元気が出るお金の相談所 所長

 

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そろそろ親とお金の話をしてください

そろそろ親とお金の話をしてください

安田 まゆみ

株式会社 ポプラ社

離れて暮らす親の老いは、子どもにとって心配の種。 そのひとつに「お金」の問題があるが、親子の間でもお金の話はなかなか聞きづらく、つい先送りにしてしまっている人が多い。 だが、もし親が認知症になってしまったら、…

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