気持ちを言語化できない子どもはキレやすくなる
語彙の少ない子どもは、自分の気持ちを言葉で表すのが苦手です。そのために「泣く」「ふてくされる」「怒る」など、単純な行動で気持ちを表現しようとします。しかし、それではいつまでたっても他者とのコミュニケーションは成立しません。
嫌なことがあったなら、泣いてばかりいないで解決する方法を見つけなければなりません。そこで、親は「感情の言語化」をサポートしてあげましょう。
泣いているからといって、必ずしも悲しいとは限りません。悔しくて泣くことも、反省して泣くこともあります。「なんで泣いてるの?」「泣きやみなさい!」と責めるようなことはせず、サッカーの試合で負けたときであれば、「涙が出ちゃったね。悔しい?」と聞いてあげます。
うなずいたら「悔しいね。頑張ったから余計に悔しいね」と共感してあげましょう。首を横に振ったら「どこか痛い?」「困ってる?」と、いろいろな感情を言葉にして気持ちを確かめてあげてください。
感情が溢れ出ている間は「次はこうしたら良いね」とか、「ここが良くなかったね」といったアドバイスはせずに「自分の気持ちを伝えられてえらかったね」と、表現できたことを認めてあげましょう。
自分の感情を言語化できないまま思春期を迎えると、周囲の人に正確な感情を伝えられずすぐにイライラするようになります。キレやすい子の特徴として、感情を「やばい」や「すごい」など、最低限の単語で表現する傾向があるともいわれています。
感情を言葉にできれば、冷静にコミュニケーションが取れ、その先の解決策を考える余裕も生まれるのです。
小さいときに「憧れの人」を聞くことの重要性
「将来、誰みたいになりたい?」と、園児たちに聞くと、戦隊ヒーローやアニメのキャラクター、アイドル、スポーツ選手など、さまざまな答えが返ってきます。もちろん、パパやママと答える子もいます。
実在の人物でなくても良いのですが、「こんな人になりたい!」という憧れを持つのはすばらしいことです。ぜひ、わが子の憧れの人を聞いてみてください。
普段は意識していないと思いますが、親に尋ねられると子どもは「誰にしようかな……」と一生懸命考えるでしょう。そこがとても大切です。
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