(※画像はイメージです/PIXTA)

50代はご自身の体調や周囲の環境の変化により、「実る人」「枯れる人」の分かれ目となる時期です。「実る人」は、50歳を過ぎても闘志を持っています。長年、人間教育に携わり、稀代のリーダーたちと交わってきた筆者がいざという時の心構えについて解説します。※本連載は松尾一也著『50代から実る人、枯れる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

終活シミュレーションという重要な仕事に取り組む

【50代から枯れる人=晩年、家族からのサポートを得られない

 

50代以降の人生をシミュレーションしてみることも大事な仕事のひとつです。

 

川柳に「昨日まで人のことだと思うたにワシが死ぬとはこりゃたまらん」とありますがまさにその通りなのかも知れません。

 

まだまだ現役で元気な今のうちに最低限の手配はしておくべきです。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

まずはこの時代ならではの複雑なデータ管理の問題です。

 

私の場合、預金をネット銀行に一部預けていますので、残された家族が困らないように口座、パスワードなどを教えておく必要があります。

 

その他、保険や年金、貸金庫などの情報も今までは自分本位で差配していましたが、そろそろ残される家族の立場で考えるようにした方がいいですね。

 

次に万が一の時に望む医療スタイルを明確にして、家族や友人に伝えることも大事です。

 

どこの病院にお世話になりたいのか、どんな治療をどこまで希望するのか。

 

延命治療もどの程度までお願いするのか。

 

ピンピンコロリ祈願神社が多いように、人はできれば健康寿命が長く、楽しく遊んでいる時や夜寝ている時に、気がつけばあの世に旅立てれば幸せこの上ないのでしょう。しかし、ほとんどの先輩が闘病して去りゆく姿を見ている立場上シビアにならざるを得ません。

 

もうひとつ厄介な問題に墓のことがあります。

 

私のうちは一人娘なので、将来重荷にならないように配慮して、遠く二か所に分かれている墓をシンプルにする宿題が残っています。

 

今は葬儀、納骨もかなり多様化してきているのでこれまた自分の価値観に合った「かたち」を見つけておくことが重要な任務のひとつです。

 

やがて来る生老病死の現実を他人事と無視ばかりはしていられないのが50代のツライところです。

 

避けるよりも楽しんで取り組みたいものです。

 

松尾 一也
株式会社ルネッサンス・アイズ

 

 

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