「ゼネコン」とは、元請負者として各種の土木・建築工事を一式で発注者から直接請負い、工事全体のとりまとめを行う建設業者を指します。株式会社白川工芸社・代表取締役の中根義将氏は書籍『スマートゼネコンマン』のなかで、ゼネコンマンの働き方について紹介しています。

堅苦しい空気感にも慣れてきたころ…

振り返ると僕のゼネコンマンとしての環境は、とても恵まれていたと思う。この「1を発揮させる」ことも、上司や周囲の方から教えて頂いた考え方だ。

 

僕が入社したゼネコンでは、最初の2年間はローテーション研修といって、現場監督だけでなく、図面を描く部署や、見積りをする部署など、各部門をローテーションしていく、いわゆるOJT(On-The-Job Training)が採用されていた。

 

僕のローテーション研修の、第一弾は工事用の図面を描く部署だった。当時、僕が想像していた現場監督のイメージとは程遠い、毎日スーツを着て、いかにも東京らしいオフィスビルに出勤する新米サラリーマンとして社会人生活が始まったのだ。

 

だが、もともと体育会系育ちのせいか、堅苦しい空気感がとても苦手だった。根性だけは負けない、と全く業務に関係なさそうな自信はあったものの、イスにずっと座っているのも退屈で、すぐにあぐらを組みそうになったり、パソコンの画面を見続けることにも飽きてすぐにタバコを吸いに行ったりしていた。デスクに座って仕事をし続ける根性はなかったのだろう。

 

そんなオフィス勤務生活にも慣れてきた日のことだ。

 

当時の直属の上司は、丁寧に仕事を教えてくれるし、あまり余計な会話もなく、黙々と仕事をするような人だった。副課長という役職だったので、もう入社10年以上のベテラン社員であり、とにかく仕事一筋といった人だった。

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『スマートゼネコンマン~残業なしで成果を出す次世代現場監督~』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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