「売り禁銘柄」をどう捉えればよいのか?
売り禁に関する格言に、「売り禁に買いなし」という言葉があります。売り禁になるほど空売りされている株は強い悪材料があり、みんなが値下がりを予想しているからで、買っても値上がりは期待できない、という意味です。
また、「売り禁は金の玉」という言葉もあり、これは、売り禁時はもう空売りできないので、その時点で売り建玉があればそれは金の玉だ、という意味です。こちらも今後さらに値下がりして利益を得ることが可能だということを示しています。
しかし一方で、売り禁が出ているほど空売りされている株は、それを買い戻して借りた株の返済に充てる人もいるため、一時的に値上がりすることもあります。
つまり、特に短期的には、売り禁銘柄は下がる可能性も上がる可能性もあるといえます(当然ですが)。ですから、「売り禁銘柄である」という以外の材料やファンダメンタルズなどを、総合的に判断して売買する必要があります。
またそもそも、信用取引はリスクの大きい取引ですので、そちらに対する注意も必要でしょう。
■まとめ
株不足でおこる「売り禁銘柄」への投資に予断は禁物
信用買いの決済方法の1つである「現引き」と「空売り」を禁止された銘柄が、「売り禁銘柄」です。
そして売り禁とは「もう現引きできる株がないよ」「もう空売りできる株がないよ」という状況です。
売り禁銘柄は下がる傾向にあるという格言もありますが、当然ながら上がる可能性もあり、予断は禁物です。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走