「アンダーマイニング現象」を起こさないコツ
ですから、子ども自身が嫌がっていないことに関しては、物理的な報酬は与えないほうがモチベーションを下げずにすみます。
とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。
例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。
お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。
やりたくないことはポイント作戦でクリア
子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。
ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。
短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。
人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。
これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。
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