日本でも増えている連続起業家って何だ?
連続起業家とはどういう意味でしょうか。それを説明する前に、「イグジット」について説明しておきます。イグジット(Exit)は「出口」という意味ですが、金融や投資の業界では、投資した対象を売却して投資資金を回収することを意味します。
そこで自己資金と労力を投じて会社を起ち上げた起業家が、M&Aでその会社(株式、または事業)を売却することを、イグジットと呼ばれます。

またIPO(新規株式公開)は、既存の経営者がそのまま経営を続けることが普通なので、M&Aによる会社の売却とは意味が異なりますが、IPOにより起業家の保有株式価値が増大し、また、場合によっては株式市場などで持株のいくらかを売って現金化することも、やはりイグジットと呼ばれます。
いずれにしても、イグジットにより、起業家の手元には多額の資産が残ります。次に連続起業家の意味ですが、広義では「2回以上会社を創業している起業家」ということになるでしょう。ただし、この定義だと、含まれる範囲が広がりすぎて語義がぼやけてしまいます。
なぜなら、日本の多くの中小企業では、ある程度の規模になると主に節税的な観点などから子会社や関連会社を設立しますし、事業会社とは別に社長個人の資産管理会社をつくることも珍しくありません。
広義ではそのようなケースまで連続起業に含まれてしまうことになります。さらに、上場企業になれば複数の会社を起ち上げていないケースのほうが珍しいので、上場企業の創業経営者はほとんどが連続起業家ということになってしまいます。
ここでは、狭義の連続起業家として、「自分で起業した会社(または事業)をイグジットして、その売却資金を元手にして別の事業を興すという形で連続的に起業をして成功させている人」を指すことにします。
この場合のイグジットは主にM&Aが想定されますが、IPOでイグジットして、その後に創業企業の代表などを退任して、別会社を創業しているようなケースも含めてよいでしょう。もちろん、そのようにして起業とイグジットを繰り返す場合に、すべての会社、すべての事業を成功させることは難しいことです。
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