コロナ感染拡大の影響により在宅時間が増える中、マンションやアパートではタバコに関するトラブルが深刻化しています。※本記事では、OAG司法書士法人代表の太田垣章子氏の書籍『不動産大異変:「在宅時代」の住まいと生き方』(ポプラ社)から一部を抜粋・編集し、事例を紹介していきます。

近隣住民と「タバコ」でトラブル…解決方法は?

・タバコの匂いが耐えられない

 

緊急事態宣言中のトラブルは、騒音だけではありません。多く寄せられた中には、タバコの煙もありました。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最近は愛煙家には、厳しい世の中になりました。街中でもタバコを楽しめる場所は少なく、野外であったとしても指定された喫煙場所でなければ吸えない状況です。ビルなどの建物内では喫煙ルームが設けられるほどで、自席で吸えるオフィスはほとんどなくなってしまったと言えるでしょう。さらにカフェも分煙化が進み、完全禁煙の飲食店も増えてきました。

 

そんな中、今までは仕事で家にいる時間が短かったために、それほど問題にはなっていなかった室内でのタバコの問題が、一日中家にいることでクローズアップされてしまったのです。

 

さらに追い打ちをかけるように、換気で窓を開けていることも、クレームを助長させる要因となりました。

 

いわゆるホタル族。

 

家族に迷惑がかからないようにベランダでタバコを吸うことで、近隣住民から「匂いが洗濯物についてしまう」「部屋の中にタバコの匂いが入ってくる」「臭い」といったクレームが相次いだのです。

 

それではと換気扇の下で吸っても、その煙は外に出され、最終的には近隣の開けている窓から室内に入ってしまいます。結局クレームが収まることはありませんでした。

 

愛煙家の方々は、いったいどこでタバコを楽しめばいいのでしょうか?

 

今までは喫煙所やタバコが吸える喫茶店等で、なんとか一服をしていました。家族に迷惑がかからないように、短時間なら家でも我慢ができました。でも一日中家にいたら、そういう訳にはいきません。家族に気を遣うだけでなく、近隣の方からもクレームを受けるようになったら、肩身も狭く、吸う場所がありません。

 

管理会社の安部さんは言います。

 

「仕方ないから駐車場の近くに灰皿というか、缶を置いたんですよ。そしたらこれがまた文句の対象になってしまって。エントランス近くで小さなお子さんが遊んだりしているのですが、外でもタバコの煙が臭いと言われてしまって。副流煙とまでは言いませんが、今の時代は、愛煙家には手厳しい風潮ですからね」

 

しかも問題は、これだけではありません。野外に置いた灰皿にしている缶等を、誰が掃除するのかという問題が浮上しているのです。

 

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不動産大異変:「在宅時代」の住まいと生き方

不動産大異変:「在宅時代」の住まいと生き方

太田垣 章子

ポプラ社

著者は、20年にわたり2500件以上の不動産トラブルを扱ってきた異色の司法書士。 業界紙・業界誌などでの連載や「家賃滞納という貧困」「老後に住める家がない!」などの著作を通じて(ともにポプラ新書)、業界では知らない人…

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