コロナ感染拡大の影響により在宅時間が増える中、マンションやアパートでは生活音に関するトラブルが深刻化しています。※本記事では、OAG司法書士法人代表の太田垣章子氏の書籍『不動産大異変:「在宅時代」の住まいと生き方』(ポプラ社)から一部を抜粋・編集し、騒音トラブルの事例を紹介していきます。

ステイホームで「過敏になった心」が反応し始めた

【今までにない不安。】

 

2020年からのコロナ禍による緊急事態宣言は、私たちの精神面にも大きな影響を及ぼしています。

 

業種や状況にもよりますが、多くの国民は可能な限り家の中にいることを強いられました。特に都会の場合、学生や働く世代は昼間に在宅していることが少なく、普段は隣に誰が住んでいるのか知らないことも多かったでしょう。

 

それが急に、家の中に閉じ込められたのです。それも新型コロナウイルスの正体も分からず、この先のことも分からない不安をただただ抱えて……。

 

この不安は、人々の心を縮こまらせました。コロナに感染したらどうなるのでしょう。連日マスコミは煽るように感染者数を報道し、何がどうなっているかも分からず、恐怖心だけが刷り込まれました。

 

そんな過敏になった心は、住まいの周囲のほんの少しの異音にも敏感に反応し始めたのです。

 

【包丁を振り回す女】 

 

別の賃貸管理会社の安部徹さんはこう語ります。

 

「音のトラブル? うちはもう大変なことがありましたよ。入居者が包丁を振り回したので、警察も来て大騒ぎでした」 

 

深夜近くの音に腹を立てた階下の40代の女性が、包丁を持ちだして上の部屋に怒鳴り込んだというのです。 

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

その時は上の階の男性が冷静に対応したことで、女性は落ち着きを取り戻し、流血騒ぎになることはなく、事なきを得ました。それでも他の住民が呼んだ警察が飛んできて、その場は一時騒然としたそうです。

 

「なんせ大声出しながら、包丁振り回したんですからね。その大声に驚いて、他の入居者たちも玄関から顔を出して覗(のぞ)いていました。何事?って感じですよね。そりゃ皆さん怖かったと思いますよ」 

 

包丁を振り回した張本人は、警察が来る前に大人しくなったので、そのまま逮捕にはなりませんでした。 

 

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    著者は、20年にわたり2500件以上の不動産トラブルを扱ってきた異色の司法書士。 業界紙・業界誌などでの連載や「家賃滞納という貧困」「老後に住める家がない!」などの著作を通じて(ともにポプラ新書)、業界では知らない人…

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