「地盤が緩い土地」調べ方は意外にも…?
[図表2]は洪水ハザードマップです。各市町村で入手できるものなので、土地の購入を検討しているなら、一度は確認しておきたいものです。洪水ハザードマップには、河川が氾濫した場合の被害の範囲と、浸水した場合に想定される水深が色別で記載されています。
もちろん、これらの地図を見て近年のゲリラ豪雨や巨大地震に備えるだけでなく、災害時の避難経路、避難所、家族との連絡方法などを確認することも大切です。
◆古地図から地盤の強さを読み解く
東日本大地震により千葉県浦安市や埼玉県加須市などで液状化現象が起こったのは記憶に新しいと思います。埋立地や池・沼・田など、地盤が緩い土地は数多く存在します。この点を調べる手段の一つとして挙げられるのが古地図の存在です。古地図から、過去の土地の利用形態を見ていきましょう。
ここで紹介するのは、「迅速地図」という古地図です。迅速地図とは、明治初期から中期にかけて行われた簡易な測量地図で、参謀本部陸軍部測量局によって作成されたものです。現在の地図と比較するのにとても便利な古地図です。
[図表3]の地図中に「水」や「芦」という記載がありますが、「水」は水田であることを、「芦」は湿地であることを意味しています。このように、古地図を調べることで、昔の土地の利用状況を調べることができます。
古地図は図書館・資料室などで閲覧したり、写しを取ったりすることができるので、具体的に購入を検討している土地があるなら、調べておくと安心でしょう。調べ方のコツとしては、現在の地図と古地図の縮尺を合わせて、線路の形状や道路の形状に重ねてみると該当箇所が絞り込めます。
関東地方については、インターネットで、昔の土地と現在の土地の利用状況を見ることができるサイトがあります。
歴史的農業環境閲覧システム https://habs.rad.naro.go.jp/
そのほかの古地図も、参考までに紹介しておきます。
・住宅地図
古いものは図書館などで保管されています。建物の名称、居住者が記載されています。数年分保管されていますので、土地がどのような経緯をたどってきたのか把握するのに便利です。
・地形図
国土地理院発行のもの。縮尺が2万5千分の1または5万分の1の地図。広範囲の土地の変遷を見る時に便利です。
・火災保険特殊地図
保険料算出のために保険会社により作成された地図。地図内に家屋の形状が記載されているのが特徴。備わっていない地域もあります。
古地図は昔の土地の利用状況も分かりますが、その土地の周辺がどのような利用形態だったのかも把握することができる優れものです。
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