どんなリスクが潜んでいるかわからない「家と土地」。髙橋土地家屋調査士事務所代表・髙橋輝氏の著書『買ってはいけない家と土地』(自由国民社)より一部を抜粋・編集し、自宅を購入する際、調べておきたいポイントについて紹介していきます。

近所に嫌悪施設(墓地、ドブ、工場など)がある

〜墓地や工場だって気にしない人もいれば、桜の木にいる毛虫が苦手な人も〜

 

・墓地に接している土地を買う場合は、墓地の所有者を確認しておこう

 

隣や近くに嫌悪施設がある土地について見ていきましょう。いわゆる嫌悪施設にもいろいろとありますが、そういった施設が近くにある土地は、相場より安く購入できることが多いようです。その施設が気にならなければお得と考えられるものもありますが、人体に影響のあるものも存在します。一生に一度の買い物ですので慎重に考えて下さい。

 

◎墓地

 

近隣に墓地がある土地は、相場より土地の価格が安くなる代表例です。墓地から想像するものは、見える人には見えるようですが、特に気にならなければ問題はありません。ですから、気にならない方にとってはお買い得な土地と言えます。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ただし、購入する土地が墓地と接している場合は、お墓の土地所有者が誰なのか、きちんとチェックしておくべきです。墓地の土地の多くはお寺が所有していますが、墓地によっては個人名義で共有になっているものもあります。しかも、古くからある墓地で、登記簿に載っている所有者は亡くなっている人が大半――ということもあるのです。

 

こういう土地を買って、将来、売却することになったとき、境界を確定するために、隣地の所有者とコンタクトを取らなければならなくなったらどうなるでしょう。登記上の所有者は亡くなっている人が大半で、お墓を継承する人(祭祀承継者〈さいししょうけいしゃ〉と言います)もいないと、所有者探しに苦労することになるかもしれません。

 

◎ドブ

 

ドブが近くにある物件も多く存在します。まず考えられるのは臭いの問題です。夏場は特に気になるものなので注意が必要です。また、ボウフラ(蚊の幼虫)もわきやすく、蚊が多くて大変苦労している方もいました。

 

◎工場

 

工場にもいろいろと種類がありますが、気になるのは騒音や大気汚染の問題です。土曜日や日曜日に内覧会に行ったときは気にならなかったので購入して住んでみたら、平日は思っていたよりうるさかった、土曜日も工場が操業していて、休みなのに朝からトラックが通り、うるさくてゆっくり休めないという話も聞きます。

 

工場周辺は空気が悪いことも多く、引っ越して来たらぜんそくになったという方もいました。また、工場跡地の場合には、土壌汚染にも注意しましょう。購入を検討する際には、昔の住宅地図や登記事項証明書などを遡って利用状況を確認してみるといいでしょう。

 

工場やガソリンスタンドはニュースでも目にすることから、土壌汚染については注意されているようですが、クリーニング店も、使用する薬品によっては土壌が汚染されるケースがあります。

 

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買ってはいけない家と土地

買ってはいけない家と土地

髙橋 輝

自由国民社

物件を選ぶとき、ほとんどの方は、どうしても「建っている建物」だけに目が向いてしまうようです。 毎日の家事がしやすかったり、自分好みの雰囲気の中で暮らすことに想像を巡らせることも確かに大事なこと。 でも、安心して…

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