「成功者」の8割に共通していた「シンプルだけど驚く事実」 (※写真はイメージです/PIXTA)

成功したビジネスマンの8割がキャリア形成のきっかけは「偶然」と答えます。人生100年時代のキャリアチェンジについて解説します。※本連載は山口周著『ビジネスの未来』(プレジデント社)の一部を抜粋し、編集したものです。

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何に夢中になれるかは試さないと分からない

■「浪費」や「無駄」が、人生には必要

 

大西洋単独無着陸飛行にはじめて成功したチャールズ・リンドバーグの妻であり、また自身も女性飛行家として活動して素晴らしい紀行随筆を残したアン・モロー・リンドバーグは次のような言葉を残しています。

 

<人生を見つけるためには、人生を浪費しなければならない。>

 

彼女の随筆にはそこここに柔らかな光を放つ宝石のような一文が埋め込まれていますが、これは中でも珠玉といえる至言でしょう。私たちは「浪費」や「無駄」という言葉に、非常にネガティブなイメージをもっています。でもその「浪費」こそが、自分らしい人生を見つけるために必要だとリンドバーグは言っているわけです。なぜなら「人生」は理性的に、先見的、効率的に見つけることができないからです。

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
自分が何に夢中になれるかは、事前に知ることができない。(※画像はイメージです/PIXTA)

 

私たちは、自分が何に夢中になれるのかということを、事前に先見的に知ることができません。なぜなら「夢中」というのは「こころの状態」なので理知的に予測することができないからです。

 

チクセントミハイが指摘しているように、多くの人は「夢中になれること」を見つけられないままに人生を終えていくわけですが、これがなぜそれほど難しいかというと、「夢中になれること」はいくら頭で考えてもわからない、いろいろなことを行ってみた後で事後的に身体感覚として把握することでしかつかむことができないからです。私たちが「知性」という言葉を聞いて普通にイメージするのとは大きく異なる「身体的な知性」が求められるのです。

 

自分が何に夢中になれるのかは、結局のところは試してみないとわからない。それがたとえ「何の役に立つのかわからない」ような営みであっても、多くの時間と労力の浪費と無駄の先にしか「人生」を見つけることはできないというリンドバーグの指摘は、多くのキャリア論に関する研究からも裏づけられています。

ライプニッツ 代表 独立研究者
著作家
パブリックスピーカー

1970年東京都生まれ。神奈川県葉山町に在住。慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科美学美術史専攻修士課程修了。

電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。

その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』『ニュータイプの時代』(ともにダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。

(的野 弘路=撮影)

著者紹介

連載日本人はコロナ後の世界をどう生きるべきか

ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す

ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す

山口 周

プレジデント社

ビジネスはその歴史的使命をすでに終えているのではないか? 21世紀を生きる私たちの課せられた仕事は、過去のノスタルジーに引きずられて終了しつつある「経済成長」というゲームに不毛な延命・蘇生措置を施すことではない…

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