慢性的な疲労感や痛み、アレルギーや生活習慣病の原因は「腸の漏れ」にあるかもしれません。本連載では、現役医師である藤田長久氏が、いまや日本人の70%が罹患しているとされる「腸もれ症候群」を改善するための食養生、生活術について解説します。

 

二つ目の「細胞間経路」は、隣接する細胞同士の間の往来です。1980年代までは、通常はたんぱく質などの複雑な分子は、腸においては完全に通過できないと考えられていたようですが、その後、薬物研究として「バリア学(Barrier science)」が盛んになり、特に、日本の学者により隙間を閉じさせる物質の解明に貢献しました。

 

これらの経路は、当然ながらなんでも通すわけではありません。生体にとって必要なものに対してだけゲートが開き、通れるようになっているのです。そのため、腸のことを関所の番人=「ゲートキーパー」と呼ぶ識者もいます。

 

なお、海外では30年以上前から、この現象が指摘されていました。英語で「もれ」は「リーキー」(leaky)、「腸」は「ガット」(gut)であることから、リーキーガット症候群と呼ばれています。

 

国内では「腸もれ」の他に「腸もれ症候群」または「腸管壁浸漏症候群」と、やや難しい名称で呼ばれることもあります。

 

 

藤田 長久

医療法人社団茜会 理事長

 

 

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体の不調は「腸もれ」が原因

体の不調は「腸もれ」が原因

藤田 長久

幻冬舎メディアコンサルティング

「腰痛や肩こり、頭痛がなかなか治らない」「不眠や慢性疲労に悩んでいる」 そんな慢性的な体の不調は「腸もれ」が原因かもしれません。 腸の細胞間に隙間があき、未消化の食物やウイルスが血管にもれ出る「腸もれ」。放置…

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