親のかかりつけ医を知っておくだけでまったく違う
気になることがあっても根ほり葉ほり聞くのではなく「だいぶ膝が痛そうだけど、大丈夫?」「最近、調子はどうなの?」とやわらかい口調で聞いていきましょう。
けっして「ちゃんと病院に行ってるの?」とか「行かなきゃダメじゃない!」と責めるような口調で言わないでくださいね。
若いころの病気とは違って、加齢による体調不良や機能不全は、徐々にいろいろなことができなくなったり、痛みが出てくることが多く、そういう状態と少しずつ折り合いがついてくるので、病院に行ったり行かなかったりということがよくあるのです。
ちょっと調子が悪くても、特別に痛みがないような場合には、「歳かなぁ」と思って、病院には行かないこともあります。
「調子はどうなの?」と聞いて、親が正直に「このところ夕方になるとちょっと痛む感じなのよ」などと話してくれるようであれば、「大きな病気が隠れているといけないから、病院に一緒に行こうよ」と言ってみましょう。
「わざわざ一緒に行かなくてもいいよ」と言うかもしれませんが、そこであきらめず「一度、お母さんの行っている内科の先生にご挨拶しようと思っていたから、ちょうどいいわ」と、もうひと押ししてみます。
高齢になると、医師の話をどう理解していいのかわからないこともあるでしょう。自分が不安に思っていることをうまく伝えたり、質問したりすることもむずかしくなってきているかもしれません。
そんな時、子どもが同席してくれれば心強いですし、医師も初めて会う子どもには「きちんと説明しなければ」と思い、丁寧な対応をしてくれるでしょう。
このように、親のかかりつけの医師(内科でも整形外科でも眼科でも)に、子どもが会っておくのはとても大事なことなのです。単に挨拶するだけでなく、何かあったら、自分にも連絡をくれるよう、自分の携帯などの電話番号をカルテに書いておいてもらいましょう。
そうすれば、重篤な病気が疑われた時には医師から連絡が来るでしょうし、早期発見・早期治療ができれば、「突然の介護!」に見舞われる確率は低くなります。
さらに、可能であれば、ご近所さんにも挨拶をして、両親の様子に変化があったら連絡してもらえるようにしておくことをお勧めします。
実際に私も母親が住んでいる集合住宅のお隣の方に、携帯番号を知らせてあります。一度、母との旅行中にそのお隣さんから電話がかかってきました。
「(あなたの)お母さんの家の電気が昨日の夜、ついていなかったようだけど、大丈夫?」と。旅行に行くことを伝えていなかったばかりに心配をおかけしてしまいました。お詫びと気にかけてくださったことに感謝し、電話を切りました。みなさんには気をつけてほしい失敗談です。
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