近年、単身高齢者世帯が増え、孤独死の件数も増加の一途を辿っています。本記事では、ダイヤモンドプリンセス号の除染作業に従事した、特殊清掃のプロ集団である「特掃隊」の連載「HOW TO コラム」より一部を抜粋し、孤独死発生後、どのような流れで原状復帰が行われるのか、また業者選びにおいて知っておくべきポイントを解説します。

 

このタイミングで、「遺品整理費用や消臭費用などを含んだ総額を確認したい」と問い合わせを受けることが多いのですが、汚染の進行具合や臭気の強さは、初期対応無くしては判断が付きにくく、正確な見積算出は困難ですので、状況に合わせて、初期対応とそれ以降を別作業として契約することを検討してみてください。

 

また、初期対応時に専門業者に入ってもらうのであれば、利用するかどうかは別として
以降の原状回復までの作業見積書を依頼してみると、金額の参考になります。臭いの発生源である体液の除去後は、各作業の目途も見えるので、信頼できる金額が提示されるでしょう。

室内の初期対応が完了後、次にとるべき行動は?

初期対応後は再度現場確認が必要です。オーナーや管理会社が確認するか、初期対応業者に頼んで室内状況を把握しましょう。

 

孤独死のあった部屋は、ゴミ屋敷になっていたり、禁止のはずのペットの飼育跡があったりと、故人の抱える孤独死以外の問題が散見されることも多いのです。これに対し遺族や家主が「綺麗な部屋で人が倒れていただけ」というイメージを持っていると、以降の工程の所要時間や費用に対して、現場を見た人間との間で温度差が生まれ、トラブルの原因になってしまいます。抵抗がある方も多いとは思いますが、現場の写真などを使って、業者と情報を共有していきましょう。

 

その後は、オーナーの意向次第で以下の対応を選択していくことになります。

 

①遺品整理(残置物撤去)
②消臭
③リフォーム

 

解体や空き家化など、もう物件の使用を行わないならば①、原状回復を行い、再度貸し出しを想定するならば①と②及び③を選択することになります。

 

遺品整理に際しては「消臭してから遺品を片付けたい」という遺族も多いのですが、遺品自体に臭いが染みついていることが多いため、基本的には遺品整理→消臭(現状回復)の流れが費用や時間の節約となります。遺族だけで作業することが難しい場合は、業者への依頼も検討するべきでしょう。

消臭かリフォーム、どちらを選択するべきなのか…

孤独死現場の現状回復に関して、「リフォームすれば臭いが無くなる」と考えている方は多く、確かに間違いではありません。しかし、そのリフォームが本当に必要なものだけになっているか、確認すべきでしょう。

 

確かにリフォームを行い、壁・床・天井と建具を入れ替えることで、臭いは無くなりますが、その分の膨大な予算が必要となり、回復に時間を要してしまいます。月々の家賃から、その費用を回収できるのは何年も先です。よって、消臭作業のみ行うことも検討する価値があります。

 

特殊清掃業者の行う消臭作業は、汚染状況から解体の必要な箇所を判断し、リフォーム箇所を最低限に抑えることが可能です。現状回復の早期完遂をすることで、家賃発生を早めることに繋がりますので、リフォーム箇所が広く工期が長いほど、消臭作業を検討に入れる価値があると言えるでしょう。

 

消臭作業に関しては、特殊清掃業者の腕の見せ所であり、料金もかなり幅がありますので
本記事を業者選びの参考にしていただければと思います。

 

 

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