つれ猫も高齢化…猫年齢早見表は人間の96歳で終了の意味

「家に帰ったとき」あることに気づいた。50年ぶりにともに暮らすことになった母親が、どうも妖怪じみて見える。92歳にしては元気すぎるのだ。日本の高齢化は進み、高齢者と後期高齢者という家族構成が珍しくなくなってきた。老いと死、そして生きることを考えていきます。本連載は松原惇子著は『母の老い方観察記録』(海竜社)を抜粋し、再編集したものです。

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典型的な高齢家族で、家族全体がおひとりさま

当然のことだが、年月の過ぎ去る速度と同時に、うちの家族も全員が高齢者になった。まさか、こんなに早くこの時が来るとは驚きだ。

 

妖怪は堂々たる90代に突入し、娘のわたしも前期高齢者、同居はしていないが妖怪の息子も65歳を超えた。そして、わたしのつれ猫までが人間でいうと68歳だ。

 

うちは、今の日本社会を表す、典型的な家族といえる。しかも、家族全体がおひとりさまだ。

 

今の日本社会を表す、典型的な高齢家族で、しかも、家族全体がおひとりさまだという。(※写真はイメージです/PIXTA)
今の日本社会を表す、典型的な高齢家族で、しかも、家族全体がおひとりさまだという。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

わたしのつれ猫グレは、野良猫のアメリカンショートヘアと和猫の間に生まれたハーフで、めったにいない美猫だ。昨今のキャットフードのパッケージやCMで起用されている猫がこのタイプの子。

 

わたしはスーパーにキャットフードを買いにいくたびに、「ほら、この子、グレちゃんそっくり」「あら、あの子もグレちゃんだわ。でも、うちの子の方がかわいい」

 

と、満足して売り場を去る。

 

しかし、姿は美しいのだが、根性があまりよろしくない。親が野良猫だったせいか、人に懐かないのだ。彼女とはもう10年以上のつきあいになるのに、いまだに触ると噛むし、じっとしているときは、まるで警備員のような目つきでわたしを見ている。

 

そんなグレの様子を見て妖怪は、

 

「こんな凶暴な猫をもらって、失敗したわね」

 

とわたしが結婚に失敗したかのように言う。まったく、口が達者なかわいくない妖怪だが、きっと素直にほめるのが恥ずかしいのかもしれない。

 

「そうですか。でも、あなたの猫より美しいわよ」

 

とわたしは心の中で反論する。母と娘はどこまで行ってもライバルなようだ。

 

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作家
NPO法人SSS(スリーエス)ネットワーク代表理事

1947年、埼玉県生まれ。昭和女子大学卒業後、ニューヨーク市立クイーンズカレッジ大学院にてカウンセリングを専攻し修士課程修了。39歳の時『女が家を買うとき』(文藝春秋)で作家デビュー。3作目の『クロワッサン症候群』はベストセラーになる。
「ひとりの生き方」をテーマに執筆・講演活動を行っており、1998年に、おひとりさまの「終活」を応援する団体、NPO法人SSS(スリーエス)ネットワークを立ち上げる。
著書に『長生き地獄』『老後ひとりぼっち』(SBクリエイティブ)、『人生後半を楽しむシンプル生活のススメ 人生はこれからが本番よ!』『70歳、だから何なの』(海竜社)、ほか多数。

著者紹介

連載元気で長生きするヒント「うちの母はスーパー老人」

母の老い方観察記録

母の老い方観察記録

松原 惇子

海竜社

『女が家を買うとき』(文藝春秋)で世に出た著者が、「家に帰ったとき」あることに気づいた。50年ぶりにともに暮らすことになった母が、どうも妖怪じみて見える。92歳にしては元気すぎるのだ。 おしゃれ大好き、お出かけ大好…

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