東京23区でも北側なら可能性あり?
例えば、予算額4500万円・間取り3DK以下で購入できそうなエリアはどこでしょうか。地域別の東京23区部でいうと、おおむね墨田区、江東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区、練馬区、板橋区の8区です。
東京23区部でも東から北側のエリアであれば可能性はありそうです。一方、東京23区部を走る路線別で見たときにその予算内に納まっているのは、JR常磐線、都営新宿線、都電荒川線、日暮里舎人ライナー、東部伊勢崎線・大師線、東武亀戸線、西武線、京成本線、京成押上線、京成金町線、つくばエクスプレス、といった顔ぶれです。
予算額とおおまかな地域さえ固まれば、現実に購入可能なエリアをこのように絞り込んでいくことができます。マイホームの夢が一気に、現実のものとなって身近に感じられる瞬間です。
「持ち家リスク」という発想を持っているか?
こうして希望の物件に巡り合い、マイホームとして申し分のない物件を購入できたからと言っても資金計画の役目は決してそこで終わりではありません。なぜなら、そこからマイホームでの新しい生活が始まるからです。それは二つの意味で新しい生活です。
一つは、新しい住居を手に入れ、気持ちを新たにスタートできること。平日も休日も、行ってみたい場所ややってみたいことが次々と頭に浮かぶでしょう。
もう一つは、マイホーム購入前と比べ貯蓄が減っているのと同時に、住宅ローンの返済が始まることです。毎月一定の額を支払い続けるという点で言えば家賃と変わりませんが、今の環境下では、家賃値上げはないにしても金利上昇による返済額の上昇という事態が考えられます。仮に家賃と返済額が同程度の額とすると、将来にわたって安定的と見られる家賃の支払いが、将来の変動リスクをはらむ返済額に置き換わるということは、しっかり認識しておくべきです。
もちろんそれは、住宅ローンの適用金利に変動型を選んだ場合です。今の金利水準は以前と比べれば、超低金利とさえ言われます。さすがに下がる余地はないと見られていますが、上がる可能性はゼロではありません。
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