「株を買うとその途端、株が下がってしまう。どうして?」――、そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。どんな銘柄でもそうですが、上昇相場の天井付近ほど商いがふくらみます。つまり、人気になって「買いたい」と考える人が天井付近では多くなることを示しています。「株のお姉さん」として親しまれる雨宮京子氏が株価が下落相場でもあなたの資産を守り、逆に増やすという「株の売り方」の極意を明らかにします。本連載は雨宮京子著『世界一わかりやすい株の売り方』(フォレスト出版)より抜粋し、再編集したものです。

幸福と不幸は紙一重➡軌道修正するために売りの知識を

株式投資をしていれば、買ったら下がり、売ると上がる─そんな経験を何度かしたことがあるかと思います。

 

運もあるでしょう。売上高が順調に伸びていると見て、輸出型の企業を買った途端、「トランプ大統領のツイートをきっかけに、円高が進んで急落。もう、私が買う前にツイートしてよ」とか、我慢に我慢を重ねて持っていた塩漬け株をあきらめて投げ売りしたら「その翌日に、業績の上方修正を発表してストップ高に。あ~あ、ツイていない」など。たしかに、ありがちですよね。

 

これらは極端な例としても、読み間違いは誰にでもあること。しかし、自分の読みがずっとはずれ続けているとしたら…。

 

幸せとは、人それぞれ感じ方が違うかと思いますが、不幸と思ってしまったときに、ちょっと軌道修正することで、運命が変化してくるときってありませんか。

 

株式投資も同じです。「買い」と思ったときこそ、カラ売りを仕掛けて、「売り」と思ったときこそ、買い戻す。真逆の発想で流れを変えてみるのもいいかもしれません。

 

よく評論家の大先生が思いっ切り強気で「買い」と言ったときはカラ売りで、弱気になったときこそ買いで─、「当たり屋につけ、曲がり屋に向かえ」というのは、株の世界でよく言う格言ですが、自分がどうしても曲がっていると思った場合、思いに逆らってあえて“反対をいく”ことがとても大切だと考えてみる投資判断も必要なのです。

 

雨宮京子
雨宮総研 代表 

 

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本連載は、投資を促したり、特定のサービスへの勧誘を目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、フォレスト出版、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

世界一わかりやすい株の売り方

世界一わかりやすい株の売り方

雨宮 京子

フォレスト出版

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