念願だったマイホーム。夢の生活も束の間、月々のローン返済に苦しみ、さらには子育て費用も膨らんで気づけば家計は火の車…。そんな事態に陥る前に、まずはお金がどのくらいかかるのかをシミュレーションしてみましょう。

恐ろしい…「子ども自立後」に起きやすい失敗例

■子どもが自立したあとはどうするか

 

また、お子さんが大学を卒業し、社会人となって自立したあとのことについても考えておくといいでしょう。基本的に、子育て費用はかかりませんが、住宅ローンの支払いはまだ続いている可能性があります。もちろん、住宅も残っています。

 

子育てすることを前提に住宅を購入した方は、お子さんが自立することで部屋が余ってしまったり、あるいは間取りが適さなくなったりということも考えられます。加えて、高齢になるにつれて、バリアフリーの住宅を好むようになる可能性もあります。

 

お子さんがまだ小さい若い夫婦であれば、機動性もありますし、子どもを中心に住宅を考えても問題ありません。ただ将来的には、子どもが自立したときのことも考えて、住宅を検討するということも考慮しておいたほうがいいでしょう。

 

例えば、既存の住宅を売却して住み替えたり、より住みやすい地域に引っ越したりすることなども、検討してみてもいいかもしれません。お子さん中心の住まいから、夫婦中心の住まいへとシフトしていくということです。

 

そうなると、住宅ローンの残債と売却時の価格についても確認しておく必要があります。よくあるのが、注文住宅で特殊な自宅を建築したために、かけた金額に対して売れる金額が低くなってしまい、ローンが返せる金額では売却できないという事例です。

 

住宅の売却価格に関係してくるのは、他人がそれをどれだけ欲しいと思うか、ということです。つまり需要(ニーズ)によっておおよその相場が決まると考えて間違いありません。そのような事情があると理解したうえで、検討してみましょう。

 

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※ 本記事は、2018年1月22日刊行の書籍『絶対得する!初めての一戸建て購入マニュアル』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

絶対得する! 初めての一戸建て購入マニュアル

絶対得する! 初めての一戸建て購入マニュアル

久水 陽介

幻冬舎メディアコンサルティング

立地選びの基本から、お得なローン、不動産会社の裏事情、営業マンの仕掛けるワナまで生涯一度の買い物で後悔しないための必読の書。 一戸建ての購入は、多くの人にとって人生で一度の大イベント。 ところが、実際に家を買っ…

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