業者の話に乗せられて活用方法を間違える
不動産オーナーにとって不動産市場と価格の予測は極めて難しいものです。そのためか、業者の言うこと、アドバイスを鵜呑みにしてしまい、活用方法を間違ってしまうことがあります。
不動産の有効活用に関しては、いま、様々な立場の人がアドバイスをしています。そうしたアドバイスには、一長一短があるものです。
たとえば、「未使用地に賃貸アパートを建てて経営すると、節税の相続対策にもなり有効な資産活用ができます」いったことがよく聞かれます。決して税法上間違っているわけではありませんが、どのような土地か、また資産の総合的有効活用の方法、将来の資産価値、その資産家の属性などによって、当然ながら正しいこともあれば正しくはないこともあるのです。
一概にはいえませんが、アパート建築業者の最終的な目的は、建物を建てて商売をすることです。
しかし、いま儲かるアパートが10年先、20年先も儲かるとは限りません。30年近いローンを組んでしまって10年後に価値が下落してしまったら、どうでしょう。利益は出ない、税金はかかる、でも売れない。まさに塩漬けです。
オーナー自身が知識を持っていれば、セールストークに乗せられて間違った投資をすることは防げるはずです。しかしすでに何度か述べてきたようにそれは簡単ではなく、後で塩漬けの問題不動産になってはじめて、どうしようかと頭を悩ませることが多いのです。