自分の資産である土地の価格を正確に知ることは専門家でも難しいことです。土地の価格を正確に知らないことで損をする前に、どんなことが土地の値段の下落につながるかを紹介します。

業者の話に乗せられて活用方法を間違える

不動産オーナーにとって不動産市場と価格の予測は極めて難しいものです。そのためか、業者の言うこと、アドバイスを鵜呑みにしてしまい、活用方法を間違ってしまうことがあります。

 

不動産の有効活用に関しては、いま、様々な立場の人がアドバイスをしています。そうしたアドバイスには、一長一短があるものです。

 

たとえば、「未使用地に賃貸アパートを建てて経営すると、節税の相続対策にもなり有効な資産活用ができます」いったことがよく聞かれます。決して税法上間違っているわけではありませんが、どのような土地か、また資産の総合的有効活用の方法、将来の資産価値、その資産家の属性などによって、当然ながら正しいこともあれば正しくはないこともあるのです。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

一概にはいえませんが、アパート建築業者の最終的な目的は、建物を建てて商売をすることです。

 

しかし、いま儲かるアパートが10年先、20年先も儲かるとは限りません。30年近いローンを組んでしまって10年後に価値が下落してしまったら、どうでしょう。利益は出ない、税金はかかる、でも売れない。まさに塩漬けです。

 

オーナー自身が知識を持っていれば、セールストークに乗せられて間違った投資をすることは防げるはずです。しかしすでに何度か述べてきたようにそれは簡単ではなく、後で塩漬けの問題不動産になってはじめて、どうしようかと頭を悩ませることが多いのです。

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本記事は2017年6月刊行の書籍『改訂版塩漬けになった不動産を優良資産に変える方法』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の税制や税務調査とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

塩漬けになった不動産を 優良資産に変える方法

塩漬けになった不動産を 優良資産に変える方法

相馬 耕三

幻冬舎メディアコンサルティング

バブル崩壊以降、買ったはいいものの収益を生んでいない賃貸物件や、地価の暴落でほったらかしになっている土地を抱える不動産オーナーは多くいます。ソニー生命の不動産整備などを実現してきた経験豊富な不動産コンサルタント…

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